1-3 たくさんの魔石と両親からのプレゼント
「どういうこと?」
そういえば、らとちゃんはまほうのつえをわたす、とかいってたような。
でも、何をなやんでるんだろう?
『もし、明水が水属性魔法が使えたら、水属性魔法の杖にしようと思ってたんだけど、明水全部の魔法使えるじゃん』
確かに、ぜんぶのまほうが使えるみたいだけど・・・。
『あ、そうだ。じゃあ全部の魔法の魔石を明水に渡そうかな』
「ませき?」
『そう、杖のこの上の部分に魔石をはめこめば、はめこんだ魔石の魔法が杖から出るの』
つまり、ませきをはめかえるだけで、いろんなまほうがつかえるってこと?!
すご〜い!!
『はい、これが全部の魔石。大事に持っておくんだよ。もう少したったら魔法の訓練を始めるからね』
「えっ、ほんと?!」
『うんいつからやりたい?』
今すぐやりたい!って思ったけど、さすがに失礼だよね。
じゃあ、明日にしようかな。
「じゃあ、明日から!」
『了解。明日早速覚えててほしい魔法を教えるからね』
「やった〜!!」
『じゃあ、お父さんとお母さんのところに行っておいで』
「は〜い。ありがとう、らとちゃん!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「「明水、誕生日おめでとう!」」
「ありがとう、おとうさん、おかあさん」
やった〜、たんじょーびプレゼントだ!
「まず、私からはこれ。剣だよ」
「けん?!」
「うん、魔石をはめこめば魔法を出すこともできる剣だよ。明日から早速練習するかい?」
「したいしたい!」
やった〜!!
らとちゃんからはつえ、おとうさんからはけんをもらえた!
「わたくしからのプレゼントはこれ。ほうきと服とマントよ」
「服とマント?」
「この服は攻撃力がアップして、マントは防御力がアップするのよ。剣の練習をするときは、この服を着て行ってね?」
「は〜い」
うれしい。
けんにつえにほうきに服とマント!
これで怖いものなしだね!
さっそくためしてみたいなあ。
「じゃあ、そろそろ寝ようか。明水」
「うん、わかった。」
「「おやすみ、明水」」
「おやすみなさ〜い」
はあ、今日いろんなことがあったな。
けど、むずかしいことがいっぱいあって、よくわからなかったこともあった。
まあ、今日はもう寝ようかな。
わからないことはあした、ゆっくりと聞こうっと。
「すーーはーー。すーーはーー。」
『おやすみ、明水』