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特殊な力を持つ少女は動物たちとのんびりライフをおくりたい  作者: 麗笛
二章 学園生活と第二皇子
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2-9 知力と魔力 りた視点

今日は、明水が学校に行く三日目。


「らとちゃん、りたちゃん、おはよう」

【おはよう、明水。なんか、うれしそうだね】

『部活に行けるからじゃない?』


さすが、らと。

明水のことをよくわかってる。


『明水って、表情に出るんだよね』

【確かに……】

「そんなにわかるものなの?」

『うん。けど明水、何か忘れてない?』

「忘れてること?」


今日、何かあったっけ。

りたに、関係あることかなぁ。


『幸せそうな顔をしてるから、忘れてると思ってはいたけど』

【らと、何があるの?】

『それほど重要ではないんだけど、今日から勉強が難しくなるよってだけ』

「え?! 難しくなるの?!」

『やっぱり、覚えてなかったんだ…』

【けど、まだ三日目なのに、はやくない?】

『まあ、そんなにゆっくり進めてる余裕はないんじゃない?』

【なるほどね】


貴族って、やっぱり大変なんだね。


『あ、明水。そろそろ出ないとじゃない?』

「あ、本当だ。じゃあ、いってくるね」

『【いってらっしゃい!】』



※※※※※※※※※



明水が行ったら、ひまなんだよね。


【あ、らと】

『何?』

【りたってさ、明水とらとに出会うまでは精霊しかいない透鮮国にずっと住んでたから、ここで何を習うか知りたいの】

『あ〜、いいよ』

【ありがと、らと】

『この国、積成国では知力と魔力がとっても大事なの』

【そうなんだ】


知力と魔力、かぁ。

頭の賢さと、魔法の強さのことかな。

でも、魔力がすごいって、魔力量が多いってことなのかな。


【ねぇ、らと。魔力がすごいって、魔力量が多いってことなの?】

『うーんと、確かに魔力量が多いことも大事なんだけど。他には、使える魔法のすごさ、とか?』

【どういうこと?】

『上手く説明できないかもしれないけど。魔力がすごいって呼ばれるのには条件が二つあるの。一つ目が、魔力量が多いこと。魔力量が少ないと全然魔法を使えないからね』

【なるほどね】


確かに、魔力量が多い方が良さそう。


『二つ目は、なんの魔法を使えるか』

【魔力量が多かったら、たくさん使えるんじゃないの?】

『なんて言えばいいんだろう……。例えば、AさんとBさんがいたとするでしょ。で、同じ魔力量だったとする』

【同じ魔力量なの?】

『うん。でも、Aさんの方が魔法についてしっかり勉強してたら、Aさんの方がすごくなる』

【あ〜。そういうことか。つまり、技術が必要ってこと?】

『そういうこと』


技術かあ。

りたは、精霊の学校で教わってたかな。

…………明水はどうなんだろう。


【明水はどうなの?】

『明水は、魔力量でゴリ押ししてる』

【じゃあ、技術はそんなにすごくないの?】

『まあ……それなりってかんじ』


らとが目を逸らすくらいなら、明水はすごいわけじゃないんだ。

りたが教えてあげたいけど………りたは光魔法しか使えないし。

らとなら教えれそうだけど、まだ教えてないんだよね。

なんでだろう?

まだ教える時期じゃないってことかな?

らとは明水のことをしっかり考えているからね。



【そういえば、妖精の学校ってあるの?】

『ううん。なかったよ』

【へー。そうなんだ】

『精霊の学校は、あったの?』

【うん】

『どんな感じだったの?』

【えーっとね……】


ちょっと言いにくいな。


【先生と生徒がいて】

『うん』

【精霊の絵が描いてある的があって】

『ん?』

【めっちゃすごそうな剣を持ってる先生もいる】

『なんか……すごいね』


謎だったんだよね。

なんで精霊なのに、剣を持ってたんだろうって。


『りた。その先生は、どんな剣を持ってたの?』

【りたが覚えているかぎりでは、上位種の土龍の剣】

『結構強い剣じゃん』

【うん。あ、あと、龍を弟子にしている先生もいた】

『龍が精霊の手下って……想像できない』


確かに、精霊に「この龍は私の弟子です」って言われたら、「え? 何言ってんの?」ってなるよね。


『その精霊の学校では、どんなことを習っていたの?』

【魔法の使い方】

『どんなふうに教わってたの?』

【魔法は、感覚さえ掴めば誰にでも使える! がんばれ! って言われた】

『え? それだけ?』

【うん】

『だから、魔力がすごいって言ってもピンと来なかったんだ』

【そうなんだよね】


感覚を掴んだら、確かにできたけど、その感覚の掴み方を教えて欲しかったな。

今思えば、学校なのに、全然教えてもらってなかったな。


『精霊の学校って、もはや学校じゃないよね』

【…………だね】

『まあ、これから明水と一緒に学んでいけばいいし』

【そうだね。そうする】

『ところで、明水が戻ってくるまで何しとこう?』

【うーん……】


学校は、もうたくさん見たからなぁ。

かといって、他にやることはないし。

明水の様子を見るとか?

あ!


【らと。りたさ、明水の教室で一緒に勉強するね】

『それいいかも。じゃあ、行こっか』

【うん】

『"転移!"』



※※※※※※※※※※



『ここだね』

【ほんとだ。今何をしてるんだろう?】

『多分、知力の説明』


「将来の就職率が上がるため、地力はとても大事である」


【へー。そうなんだ】


「では、ここで問題! 知力を上げるためには、何をすれば良いか。えー、では………明水、答えを」


なんだろう?

けど、頭の賢さなら、毎日コツコツ勉強するしかないよね。


「えーっと、授業で習ったことをちゃんと覚えておくことです!」

「惜しい!」


『【え?】』

【なんで?】

『予習も、ってことかな?』


「しっかり勉強するのも大事だが、この魔道具を使えば、脳を強くできるんだ!」


【わけがわからない】

『あ〜。そういう系の先生ね』


「この魔道具を使えば、記憶力が良くなる。しかし、この魔道具は魔力量が100ないと使えない!」


【なんか、普通だね】

『りた、思い出して。人間の魔力量の平均は、70だよ』

【てことは、それより下もいるの?】

『うん。0の人もいる』

【りたは、0だったらいやだな〜】

『らとも。さすがに0は……』


キーンコーンカーンコーン


【あ、授業終わったね】

『ほんとだ』

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