2-4 魔法実践クラブの見学
部活〜、部活〜♪
ようやく、部活の見学ができるよ。
「まずは……魔法実践クラブだね」
部活をする場所っていっぱいあるんだね。
この学校、広すぎる。
魔法実践クラブは、魔法専用の館があるらしい。
魔法館、でいいのかな?
「ついた……!! ここかぁ」
入るって決まったわけじゃないけど、挨拶はしっかりしないとね。
「こんにちは! クラブの見学にきた、鏡止明水です!」
「今日こそは、お前に勝つ!」
「とか言いつついつも負けてるじゃーん」
「だまれ!! お前が卑怯な手を使ってるせいだ!」
「そんなのやっちゃだめって規則ないでしょー? あと、ぼくが先輩なんだから、ちゃんと敬って。敬語使って。ぼくのこと褒め称えて」
「まあまあ。二人とも、落ち着いて。一年生がクラブの見学にきたよ」
「「…………え?」」
な、なんか、すごくけんかしてるーっ。
なんで?!
なんで〜?!
「ごめんね。もう一回、自己紹介してもらえるかな?」
今、話しかけられたら、なんかぞわーってした。
すごい笑顔で、にっこにこなのに、なんか怖い!
この人、絶対に強い人だ!
「あれ? どうしたの? 大丈夫?」
「徹邁、お前の威圧にとまどっているぞ」
「そうだよー、てつ。てつは威圧感があるんだからー」
「あ、すみません。見学にきた、鏡止明水です」
「そっかー、明水って言うんだー。よろしくね」
「は、はい」
「じゃあ、こちらも自己紹介しようか。私は魔法実践クラブの部長、進志徹邁だ」
「副部長の、天外性雲だよー」
「………同じく副部長の、初貫勇往だ」
「えっと、よろしくお願いします」
なんか、すごく話が進んでる気がする。
まあ、魔法実践クラブに入りたかったし、いいか。
「気軽に、てつ、せい、ゆうって呼んでいいからね。二人もいいよね?」
「うん。いいよー」
「どちらでもいい。でも、今日初めてきたなら、名前を覚えれてない気がする」
「そうだねー。てつはー、優しい顔してるけど、威圧感がある。オーラも怖いよねー」
「同感だ」
なるほど。てつ先輩は、威圧感がすごい。
「性雲は、語尾によく伸ばし棒をつける」
「そうだね。あと、せいは自分のことを"ぼく"っていうよね」
「うん。言うよー」
せい先輩は、語尾を伸ばすのと、一人称がぼく。
「ゆうは、すごく熱血ってかんじだよねー」
「そうだね。私もそう思うよ。あと、みんなのことを名前で呼ぶよね」
「あぁ」
えーっと、ゆう先輩は熱血で、みんなのことを名前で呼ぶ。
「てつ先輩、せい先輩、ゆう先輩。よろしくお願いします」
「うん。よろしくね」
「よろしくー」
「よろしく」
あ、聞きたいことがあるんだった。
「先輩たちって、兼部していますか?」
「私はしてるよ」
「ぼくはしてなーい」
「俺はしている」
「てつ先輩とゆう先輩は、他に何の部活に入っているんですか?」
「私は武器制作クラブだよ」
「俺は剣道部と茶道部だ」
茶道部?!
そんなのあるの?!
「さ、茶道部って、どんなことするんですか?」
「お茶をたてたり、積成国の礼儀作法を習ったりする」
「礼儀作法?!」
「どうしたのー、めいめーい?」
「性雲、めいめいというのは、明水のあだ名か?」
「そうだよー」
「めいめいか。可愛らしいあだ名だね、よし、私もめいめいと呼ぶよ」
あだ名、つけてもらえた。
うれしいな〜。
「そういえばめいめい、なんでさっき礼儀作法って聞いてー、驚いてたのー?」
そうだった。
あだ名で喜んでたけど、それもあるんだよね。
「あの、ゆう先輩……」
「なんだ」
「その、」
「どうしたのー?」
「れ、礼儀作法が下手だったら、怒りますか?」
「めいめいは可愛らしいことを言うね。ねぇ、ゆう?」
「別に、礼儀作法が間違ってたくらいで、怒りはしない」
「よかった〜」
「というか、礼儀作法についてうるさかったら、性雲を敬うことになる」
「敬うことになる、ってことは、実際はせいのこと敬ってないの?」
「………あの態度をみて、逆に敬っているように見えるか?」
「ぜーんぜん、敬ってるように見えないねー」
すっごく、仲良いなぁ〜。
絶対に、魔法実践クラブに入部しよう。
※補足です!
てつ(進志徹邁)→男、六年生
せい(天外性雲)→女、六年生
ゆう(初貫勇往)→男、五年生 です。




