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特殊な力を持つ少女は動物たちとのんびりライフをおくりたい  作者: 麗笛
二章 学園生活と第二皇子
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2-1 トラブル

公立スイエン魔法学校の門の前。

この学校、想像してたより……

「校舎が大きい……」

こんなに広かったら、迷子になっちゃうよ。

「わたしが通っていた時より、校舎の数が増えているな」

「そうなんだ〜」

「明水、言葉づかいは?」

「も、申し訳ありません、お母さま?」

「語尾が上がっていてよ?」

うぅー。

貴族の言葉づかいって大変。

【貴族って大変そう】

『うん、言葉づかいを気をつけるって難しいね』

(やっぱり、りたちゃんとらとちゃんも大変って思うよね?)

心の中で聞いてみると。

『でも、明水は貴族だから頑張らないとね〜』

(ひどい!)

わたしだって、なりたくて貴族になってるわけじゃないのにな〜。


「明水、もうすぐ入学式だよ」

「ほんとだ。そろそろ行かないとだ」

「「いってらっしゃい、明水」」

「いってきます!」



※※※※※※※※※※



「続いて、新入生の入場です」

あ、もうすぐだ。

「……さん。鏡止明水さん」

よし、入ろう。

荊棘知移(けいきょくちい)さん」

「はい」

なんか、わたしの後の人の名前、すごい。

けいきょくちいさん? かな。

あ、けいきょくちい様、だね。



※※※※※※※※※※



入学式の後、自分の教室に着いた。

教室にはすでに20人くらい人がいた。


「見て、あそこに皇子殿下がいらっしゃるわ!」

「皇子殿下は絵姿の何十倍もかっこいいわね」

へ〜。

あの人が皇子殿下、なんだね。

名前ってなんだったっけ?

確か………秋月様、だったかな。

秋月様は第二皇子で、魔法がすごいとか。


「みなさん、静かに。この後、自己紹介をし、教科書を配ったあと、解散です。」

自己紹介かぁ。

何を言えばいいんだろう?


「では、名前順でいきましょう」

よかった。

名前順なら前の人が言ってることを聞ける。


「……続いて、雲蒼秋月(うんそうしゅうげつ)くん」

「はい。積成国の第二皇子、雲蒼秋月です。よろしくお願いします」


パチパチパチパチ


へ〜。

うんそうっていう名字だったんだね。


「…………次は、鏡止明水さん」

あっ、わたしの番だ!

「はっ、はい。鏡止明水です! 全員と仲良くしたいです! よろしくお願いします!」

こ、これでOKかなぁ。


「……あの子、自分の立場わかっているのかしら。辺境から来た野蛮人のくせに。ねえ?」

「えぇ、本当に。全員と仲良くする、だなんて」


や、やっぱりだめだったのかな?!

小声だけど、わたしに聞こえてる。

もしかして、わざとわたしに聞こえるように言ったのかな。


「えー、コホン。静かに。続いて荊棘知移くん」


そういえば、知移様ってなんかみたことあるんだよね。

けど、わたしは涼美市から出たことないから気のせいだよね。


※※※※※※※※※※


自己紹介の後はちょっと休憩した後、教科書を配って終わり、なんだけど…。


「秋月様、秋月様のご趣味は何ですの?」

「…………読書」

「そうなんですね!」

「秋月様、わたくしは滴穿心月(てきせんしんげつ)と申しますの」

「……知ってる」

「まあ、覚えてくださってありがとうございます!」

「秋月様、今度お茶会にご招待してもよろしいですか?」

 

……なんか、すごい。


【あの人たちは、何をしてるの?】

『あれは媚びを売ってるんだよ』

【なんか皇子様、すごく嫌そう】

あ、らとちゃんとりたちゃんだ。

二人はわたしの心に話しかけているから、声を出さずにしゃべれるんだよね。

最初聞いたとき、すごい便利な魔法だなと思った。


(らとちゃん、あれって秋月様、嫌がってるよね?)

『まぁ、嫌がってるけど』

【まさか明水、止めに行くつもりなの?】

(うん!)


困ってる人がいたら、助けなきゃだからね!


『明水、やめといた方がいいよ。明水が目をつけられちゃう』

(でも、困ってる人だよ?)

【りたは人間の決まり、よくわかんないけど、あそこには入っちゃだめだと思う】


うーん。

どうしよう。

やっぱり止めに行こうかな。


「あ、あの!!」


わたしが大声を出すとみんなこっちを見てくれた。

今がチャンスだ。


「秋月様が、困っていらっしゃるのでっ、質問攻めにするのはよくないと、思いますっ!」


これでましになるといいんだけど。


ガタッ


音がした方を振り返ると…。


「うるさい。静かにしろ」


え、これってまわりの人たちに注意しているのかな。

それとも、大声を出したわたしかなぁ。


「あなた、自分が注意されていると理解していて?」


さっ、さっきのって、わたしに言ってたの?!

あやまらないとっ。


「さ、先ほどは大きい声を出して申し訳ござい……」

「……おい」

「はっはい! 何でしょうか!」


も、もしかしてさっきのあやまるのがだめだった?!

どうしよう?!


「おれは声を出した全員に対してうるさいといったんだ。それなのに、なぜ謝罪する人が一人なんだ? 滴穿心月、おまえも大声を出していただろう」

「申し訳ございませんでした」


わたしの謝罪がだめだったわけじゃないんだね。

よかった〜。

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