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1-15 小動物は可愛い

らとちゃんと出会ってから六年目。

ついにわたしは六歳になった。


「「明水、誕生日おめでとう!」」

「プレゼントはこれ。国語、算数、理科、社会、英語の教科書だよ」

「わたくしからは筆記用具。ノートもあるわ」

「ありがとう」


六歳になったら、やらなきゃいけないことがあるんだ。

それは……。


「このプレゼント、学校で使ってね」


そう、学校に通うこと。

しかも、動物は入っちゃダメなんだって。

なんで?!

らとちゃんとりたちゃん、どうするんだろう?

もしかして…あ、あえなくなるとか?

それはいやだな。


「お父さん、お母さん、ちょっとらとちゃんに会ってくるね」

「わかったわ。けど、わたくしたちとしばらく会えなくなるんだから、出来るだけはやく戻って来てね」

「は〜い」

「…らととも会えなくなるかもしれないしね」


※※※※※※※※※※


「ら、と、ちゃ〜ん!」

『どうしたの? 明水』

「らとちゃんって学校に一緒に行くの?!」

【そうだね。らと、どうする?】

『まあ、一緒に行くことは出来るんだけど…』


何か問題があるのかなぁ。


『小屋からうさぎが急にいなくなったら明水のお父さんとお母さんがびっくりするんじゃないかなって…』

「確かにそうだね」

【りたはよく見かけるモモンガっていうだけだし問題ないけどね】

『そうだね。そこでなんだけど』

「何?」

『明水の魔法でうさぎを出したら?』


う、うさぎを?

そんな魔法、使ったことないよ。


『確か、三歳の時の誕プレが魔導書だったよね?』

「うん」

『魔導書にのってたと思うよ』

「ほんと?!」


あの魔導書、まだ読み切れていないんだよね。

けど、お父さんとお母さんに見つかると(何してるの?)ってなっちゃうから、


「確か、光魔法の清澄を使った後、風魔法の運搬で部屋の前まで行けばいいんだよね」

『ん? 明水、いつのまにこっそり移動する方法を覚えてたの?』

「え? りたちゃんから教えてもらっただけだけど…」

『……りた?』

【う。ごめんごめん。でも、こういうのは覚えといた方がいいでしょ?】

『鮮少刻み』

【っぅえ?! 怪我させる気まんまんじゃん!】

「りたちゃん、ごめんなさい」

『【明水は悪くないよ】』

【まあ、りたが悪かったから。ごめん、らと】

『こういうことは明水に覚えてもらいたくないから気をつけてね』

【うん。わかった】


…魔導書、取りに行くタイミング逃しちゃった。


『…とりあえず、うさぎ出そっか』

「うん。でも、呪文わからないんだけど…」

『えーと、確か夢幻魔法の生出でできたと思うよ』

「りょうかいっ! "我の命に従い、現れよ。夢幻魔法、生出!"」


ポンッ


「出てきた!」

『これでオッケー。らとたちは…小さい動物になっておくから』

【了解】

何になるんだろう?

『【"我の命に従い、現れよ。光魔法、変転!"】』

「二人とも、一緒の動物なの?」

『らとはネズミキツネザルだよ』

【りたはピグミーポッサムだよ】

「何が違うの?」

『うーん、らとはコビトザル科の猿の仲間』

【りたはポッサムの中で一番体が小さいの】


……まあ、小動物は可愛かったらいいよね。

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