1-13 魔法制御は難しい
【りたっていつまでここにいればいい?】
『うーん……』
そういえば、わたしが会いたいって言って来てもらったんだ。
『ねえ、りたはさっきまでどこにいたの?』
【りたはトウセン国の首都、リュウカ市にいたよ】
『りた』
【何?】
『一緒にここに住まない?』
え?!
【うん。そうしたい】
ええ〜?!
りたちゃんがここに住んでくれるの?
「やった〜!」
『明水も喜んでる。ところで、らとが変身した動物はうさぎだけど、りたは何になる?』
【うーん…】
りたちゃんが変身するのか…。
それなら、
「ハムスターやモルモット、リスやモモンガ……あ、インコもいいかも」
【全部小動物だね】
『らと的にはハムスターとモルモットはいやかな』
【何で?】
『……うさぎに似てるから』
「じゃあ、モモンガがいい」
モモンガだったら飛べるからね。
『モモンガか…。いいね』
【そこら辺にいても普通だし】
『そうだね』
そういえば、まだまほうしか使ったことないなぁ。
つえを使ってみたい。
「あのね、らとちゃん」
『何? 明水』
「わたしね、つえを使ってみたいの」
『良いよ。今からやる?』
「うん! ませき取ってくるね」
※※※※※※※※※※
『よし、じゃあ使ってみようか』
【杖かー。使ったことないなぁ。】
つえを使ったことがないんだ。
たしかに精霊は魔力がとっても高いしね。
「らとちゃん。つえに魔石をはめこむんだっけ?」
『うん。で、そのあとはどんな魔法を出したいか考えて』
「えっとー、じゃあお花を咲かせたい」
『そしたらそのお花がここに咲いているのを想像するの』
えっと、花びらは赤くてぜんぶで五枚。
まんなかはきいろくて、くきはきみどり。
ヒョコッ
【芽が出てきたよ】
「成功かな?!」
ズモモモモモッ
「え?」
『あちゃ〜』
【明水って……すごいね】
『こんなに大きくなるとは……』
……花がおっきい。
わたしが想像した花は、10cmくらいの大きさの花だよ?
それなのに、実際に出てきたのは2m。
おかしい。
『とりあえず、回収するね。"我の命に従い、現れよ。風魔法、迅截!"それから、"我の命に従い、現れよ。空間魔法、収納!"』
【とりあえず、何とかなったね】
『次は、別のものを出してみようか』
「じゃあ、お水を出す」
『りょうかい。"我の命に従い、現れよ。風魔法、運搬!"……よし、この穴の中に出してみて』
えっと、コップ一杯のお水。
色は…青色にしたらわかりやすいかな。
トポポポポ
「やった! せいこうだ」
『うん、成功したね』
【待って。まだ水は出ているよ】
「え?」
トポポポポポポポポポ
※※※※※※※※※※
ポツン ポツン
「……とまったかな?」
『うん。結局とまるのに3分かかったね』
【明水は魔力が多いから、杖を使うのも大変だね】
「うん…」
つえってまりょくせいぎょができるまどうぐだって聞いたことあるのにな……。
トウセン国は精霊の住んでいる国です。
ちなみに魔力制御は、
らとちゃん:得意
りたちゃん:どちらかと言うと苦手
明水:めっちゃ苦手
です。




