1-1 三歳の誕生日
わたし、きょうしめーすい。
今日はわたしの三歳のたんじょーび。
今年のたんじょーびプレゼントは何なんだろう?
実はともだちのうさぎのらとちゃんにたんじょーびプレゼント、もらってるんだよね。
たんじょーびプレゼント、何がもらえるのかなぁ。
一歳の時はいざという時に役に立つ「まほうのネックレス」をもらった。
このネックレスはわたしがきけんなめにあった時に、まほうがはつどうするんだって。
それ以外にもネックレスのどんぐりにさわって出したいものをいうと、出てくるの!
でも、その度にまりょくが減るんだって。
むずかしいなぁ。
あ、そうだ!
プレゼントもらいに行こうと思ってたんだ!
いそがなきゃ!
※※※※※※※※※※
コンコン
「らとちゃ〜ん?」
『… 』
あれ、寝てるのかな。
「入るよ?」
『ん? 何?』
「あ、やっぱりらとちゃん寝てたんだ」
『うん。で、どうしたの?』
らとちゃん、ひょっとして今日がわたしのたんじょーびってことを忘れてるの?
だとしたら無理矢理たんじょーびプレゼントもらうのもちょっといやだな。
ま、いいや。おとうさんとおかあさんからもたんじょーびプレゼントもらえるし。
「ううん。やっぱなんでもない」
『明水、待って! ちゃんと覚えてるから! 今日は明水の誕生日だって!』
「びっくりしたぁ。でもよかった、演技で」
『そんなにらとが"忘れっぽい"って思ってるの?』
「ううん。思ってないよ」
らとちゃんはわたしをからかってただけみたい。
なんかくやしい。
「それで? たんじょーびプレゼントは?」
『はいはい。ちょっと待ってね』
なんだろう。
早く見せてほしい。
『今年の誕生日プレゼントは〜』
「何??」
『じゃ〜ん。"魔法の杖"!!』
「まほうのつえ?」
『そう。去年はやらなかったけど、今年はやろうかなって思ってることがあるんだよね』
今年はできること??
なんだろう?
『やろうと思ってることは、"魔法鑑定"なんだよね』
「まほうかんてい?」
『そう。何属性の、つまりどんな魔法が使えるかってのをこの水晶で調べるんだ。この水晶に手をかざしてみて』
う〜ん。よくわからないや。
とりあえず、このすいしょうに手をかざせばいいんだよね。
「えいっ!!」
『えっ!』
わたしが手をかざしたら、なぜかすいしょうがにじいろに光った。
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