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プロローグ:プレイボーイと腐男子先生

この小説は完全なるBL小説なので、BLが苦手、嫌いな方はご退出願います。

「今日も大漁だぁ♪」

両手に大きな紙袋を持った男−吉良光春は満面の笑みを浮かべながら道を歩いていた。

光春は高校で歴史を教えている教師で、もう今年で26歳になる。だが今でも月に一度のコミケには欠かさず出かけ、行くたんびにこのような紙袋を両手に抱えて帰ってくる。

今日もこの袋の中には、イベントで買い占めた大量の同人誌が入っている。しかもこの同人誌は全て・・・


男×男の同人誌なのだ!


(ふふ・・・これが堪んないだよなぁ)

光春は世に言う腐男子で、それは親とか友達も認めているところであって、生徒には『腐男子先生』とか呼ばれたりしている。

ただ、よくホモなのかと聞かれることがあるのだが、それはない。絶対にない。

確かに2次元の男は好きだ。でもそれは3次元の男が好きというところには行き着かない。

(3次元の人間にはル●―シュみたいなツンデレも、セ●スチャンみたいなエロさも、俺の求めるものなんか何も無いじゃないか!)

まあ別にこんな2次元まみれの理想に適った人が出てきたなら別だが、それ以外なら3次元の男を好きなることは無いだろう。

そう思ってたのに・・・。





「光春!」

「げっ智!?なんでお前がここに居るんだよっ」

光春がちょうど商店街を歩いていると、前方から金髪長髪でだらしなく制服らしい服を着崩している若い男−櫻井智が歩いてきた。


智は光春の姿を確認するや、物凄い速さで光春に駆け寄ってきて、

光春の問いには答えず、素早く光春が手に持っている紙袋を自分の左手に持たせた。

「あっコラ!なに勝手に持ってんだよっ」

「んだよ、別に良いじゃん。お前が両手にこれ持ってたら手、繋げねぇじゃん」

智はそう言うと、自分の左手と光春の右手を指を絡めて繋いだ。

「おまえっ何恋人繋ぎしてんだ!」

光春は繋いだ手を振り解こうと、腕をブンブン振り回したが、智はさらに力こめて握ったため余計外れなくなった。

「うるせぇな、いいじゃねぇか。だって俺ら恋人同士だろ?」

智は屈託のない明るい笑顔を見せると、光春の頬にチュっと軽いキスをした。

「っ////」

キスをされた光春は顔を真っ赤にすると、顔を俯かせたままブツブツと何かをつぶやき始めた。それを見て智はぷっと笑い、


(やっぱカワイイな・・・)

光春は今まで、アニメの中のキャラクターに恋心を抱き続けてきた。そのせいで、こういう現実の恋愛には、ビックリするくらい疎いのだ。

(それがたまんねぇんだよなぁ・・・)

光春は恋愛に疎い分、智がやる事なす事にいちいち過敏に反応してくる。今まで付き合ってきた、やたらとせがんで来るゲスい女どもとはまるで違う。

まあ純情系とも数多く遊んできたが、ここまで疎い奴は後にも先にも光春ただ一人だと思う。


「ま、もうコイツ以外を好きにはならないだろうけど」

「ん、なんか言ったか?」

「なんでもない」

智は光春の手を強く握ったまま、光春の自宅とは真逆の方向−智の自宅の方向にさりげなく道を変えた。


しかし、そもそもなぜこんなにも違う世界に住んでいる二人が出会い、そして恋に落ちたのか。そこには紆余曲折な事情があるのだ・・・




はじめまして、初めて小説を投稿した素人の、村崎キョウと申します。

意味のわからない設定に呆れた方もいるでしょうが、少しでもインパクトを残せていたら幸いです!

まだまだ続きますので、よかったら続きも読んでいただけるとありがたいです。

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