希望が見えない未来 2
時間に経ち連れて、私はやっと立てられた、話せた。
自分の姿が良くないことを予想したことがあるが、鏡の前に立って、私は呆気にとられた。
鏡に映ったのは、化け物だ。
黒い皮膚で、牙をむく。両目真黒で奥深くて、深淵のようだ。赤い髪はぐるぐると伸びていて、顔も極めて歪曲している。すごく醜くて、怖い。
私は自分を受け入れられない。一番かっこいい人間から、今の醜い姿になることを受け入れられない。これは人間じゃない、完全の化け物だ!
今になってやっと分かった。なぜあの使用人たちは自分を見ると怖くなって、なぜ彼らは自分から遠く離れていて……自分は化け物だからこそ……
力を全部空けられたように、どうしたらいいか分からなくなって地面に座って、ぼんやりと天井を見ている。
なぜ?
誰も答えてくれない。
慰めてくれる人もいない。
私は落ち込んでいて、知らず知らず眠ってしまった。
翌日は冷たい石の床から目覚まして、寒くて頭がくらくらして、風邪を引いたようだ。
意気地なしに起き上がり、冷たい床の上を歩いて門前に来て、使用人が昨夜送ってくれた料理が地上に置いてある。
もともと授乳していた乳母は、恐怖のために心理的な状況が出てきたようで、2ヶ月以上授乳したら、どうしても来ないと言っていた。私の食事は流動食に変えられた。
彼らは私に対して全然気にしていない。自分は二ヶ月の赤ちゃんだと分かっているのに。這うこともできないし、食べ物を入り口に置いて、私を恐れているか?それとも死んでほしいのか?もしくは両方あるかもしれない。
しかし、私は死んでいなかった。私は必死に生きてきた。二ヶ月の赤ちゃんがベビーベッドから入り口まで這うのがどんなに大変かは誰にもわからない。それは生まれてから死ぬまでの距離だった。
最初は自分に乳を飲ませるのは自分がこの世界に生まれた母だと思っていたが、思いもよらなかった。もう7ヶ月になった。母親は一度も自分の顔を見に来たことがない。自分の醜さを嫌っているのかもしれない……か。
座って冷たいおかゆを食べて、塀の扉を眺めている。使用人は一日に一回食事を送ってくる。使用人の次くるまでまだ時間がある。風邪で大変くるしくて、助けを求めに行かなければならない。
冷たいお粥を一気に飲んで、お椀を置いて、お腹の中も冷たい。ふらふらと立ちあがり、庭の外に向かって歩くのは初めてだ。ここから出るのはちょっと緊張していて、期待もしている。
しかし、アーチを越えようとした瞬間、まるで電気網に頭をぶつけたかのように全身がしびれた。
私はもがいて引き戻し、地面に座り込んで水色の障壁を眺めながら隠れた。
これはどういうことか?
隣の芝生の泥を手でつかんで泥の玉に丸めて外に投げた。泥の丸は少しも邪魔されずに飛び出した。そして、エヤーという悲鳴が聞こえた。泥丸は使用人の顔に当たったそうで、足の下に何かにつまずいて、地面に倒れた。
「是哪个混蛋乱丢东西啊!」
(訳:どの馬鹿野郎がごみをむやみに投げたか)
聞き取れないが、口調を聞いて、愚痴と怒りをわかる。
「シーッ!」
見えない盲目の角で、もう一人の使用人が、倒れた使用人に何かをささやいているようだった。
「喂喂!小声点!你看这是哪里!这是南院!是那个小怪物住的地方!小怪物就在那儿看着你呢!」
(訳:オイオイ、小さい声で!ここはどこかをちゃんとみろ!これは南庭!あの怪物が住んでいるところだ。怪物はあそこであなたを見ているぞ!)
「あ……」倒れた使用人は隣の人に注意されたから、自分を見つけて、びっくりした。鼻を触って、笑って、急いで起き上がって、隣の人と逃げたが、遠くに行って、何歩も歩かないうちに、彼らの議論が聞こえた。
「真是的……有什么好怕的,反正那小怪物也听不懂,还有结界在……」
(訳:まったく……何かこわいかよ。いずれにしても言葉がわからないし、そして結界もある……)
「不怕你跑什么?」
(訳:怖がらいなら、何で走るですか?)
「……」
声はますます遠くなり、聞き取れなかったが、直感的に、彼らは私を議論している。
私はしばらく待って、もう一度アーチを渡ろうとしたが、あの青い膜のような障壁が再び現れて、元の道に戻らなければならない。
薬がなくて、自分が治るのを待つしかない。ベッドに横になって寝たが、夜中に目が覚めた。風邪がまたひどくなったようだ。目の前がぼんやりしていて、世界中がぐるぐる回っている。本当に苦しい……
誰でもいい。
誰か助けてください。
誰でもいい……
しかし、誰も自分のかすかな叫びが聞こえなかった。聞こえても、彼らは自分の言葉がわからないはず。
意識がもうろうとしてきた。
また死ぬ?
化け物といえども、生きていきたい……
神様が私の叫びを聞いたかどうか分からない。まさか生きてきた。翌日の朝日を見えました。
体はまだ弱いが、時間が経つにつれて、少しずつ良くなった。
……
一年が過ぎた。
毎日同じ日を繰り返している。
まるで閉じ込められた畜生のように、食べて寝る、起きて食べて、また寝る。
その門、あるいは結界、全然出ることができない。それは私だけのために存在する障壁で、私以外の人に生物に効かない。
……
2年が過ぎた。
退屈しているが、歳を取ると体も少し強くなった。たまに屋根に登ったり、瓦の上に寝そべって、ここを目通したりする。
ここは皇居のようなところ、広くてとても立派なところ。普通の金持ちが住むところではないと気づいた。
屋根から、使用人たちを観察するのは、少ない楽しみことだ。彼らは顔をしかめて笑ったり、ふざけたりする姿を見るだけで楽しい。
たまにこの世界の父が庭を行ったり来たりする姿は見える。どこに行くか分からない。彼の表情はいつも冷たい。自分だけではなく、誰に対してもそのようだ。
……
三年が過ぎた。
自分は何もできないと気づいた。
毎日一番楽しいことは屋根に座って、広い天地を眺めて、この巨大な家族の中で発生した小さいことを眺めること。
北庭に住んでいるおじさんは、息子が生まれた。そして、次の日、この世界の母親も弟を産んだ。父が急いで外から帰ってきて、赤ちゃんを抱いて大広間に行った姿が見えた。彼の目には喜びが溢れていた。彼がこんな顔をするのは初めて見た。でも、屋上に座っている私の目と目が合うと、目の中の喜びはすぐ凍って氷になった。
この日、父は弟の誕生を祝うために、たくさんの人を呼んできた。こんなに大きいところは人でいっぱいで、灯火があかあかと輝いて、お祭りの気分を満たしている。
屋根に座っている私を他の人を驚かせないために、結界が縮んでしまった。
私は部屋の扉前で座って、外を眺めて、お酒を飲む音、肉を食べる音、大笑い声、次々耳には入ってきた。
皆全部喜んでいるそうで、でも私はぜんぜん笑えない。私の一日に一度の食事を、彼らに忘れてしまったようだ。
終わるまで、お腹が空いて寝ったら、食事をくれる人もいない。
使用人たちが忙しすぎたのかもしれない……
……
四年目が過ぎた。
私はここに監禁されていて、話をする人もいない。知識を教える人もいない。文字を独学して時間を過ごすしかない。
この庭には書斎がある。中からたくさんの本を見つけた。全部漢字で、勉強するのもそんなに難しくないと思った……
本を開けたら、ぼんやりしていた。
中に書いたのは……全然わからない。
靈柩經:「黃帝問於岐伯曰:凡刺之道,必通十二經絡之所終始……」
靈飛六甲經:「合度八紀,攝禦萬靈,神通積感,六氣練精,雲宮玉華,乘虛順生……」
どういうもの?
私はもう一冊五行煉氣術という本を開けた:
「丙火猛烈,欺霜侮雪,能鍛庚金,逢辛反怯,土眾成慈,水猖顯節……」
そして五行法術:「法為體,術為用,法於陰陽,和於術數……」
最後は養神術:「心死則神活,陽盛則陰消,斂身側臥,鼻息綿綿,神不外遊,魂不內蕩……」
私は黙って本を閉じて本棚に戻した。全然分からない。あるいは何の変なもの?これらのものは彼らの普段の言葉とは全く違っている。
言葉の面では、ここで数年来毎日周りの動きを観察しているので、彼らの毎日の議論と日常会話は私の語学学習の対象になった。
彼らは私には教えていないので、私に対する議論がわからないと思うが、残念なことで、私は一つの言語が頭の中に入っている。退屈なので、毎日彼らの文法単語を推敲している。自分と話をする人がいなくても、彼らの話の意味が分かる。
ただ、彼らから習った言葉と本の文法は完全に二つのシステムである。一つ文字だけはどういう意味なのか分かるが、一緒にすると、それが何なのか全然分からない。
仕方ない。
ゆっくり頑張るしかない。
……
五年目が過ぎた。
私の勉強はあまり進んでいない。その二人の弟はもう何処でも走れるようになった。詩を覚えたり、毛筆の字を書いたりした。
この世界の名義上の父は、弟達のために城内で一番有名な先生を雇った。
でも大丈夫!
私は前世の記憶を持っている。
自学でも難しくはない!
毛筆を握って、何回も何回も本を写し取る、覚える!
……
六年目が過ぎた。
私はもういくつかの本を読めるようになった。中からこの世界には修仙者の存在がいると分かった。修仙者は、魔法使いに相当する存在だと簡単に理解できる。様々な法術とかを使える。唯一の違いは、修仙者は神になるため、法術はただ神になる茨の道に、危険、苦難を回避する補助品だ。
私は修仙者の意味を知って、この世界の人の恐ろしい考えにびっくりした。神になる……そんなこともできるのか?
頭皮がしびれたが、その後来たのは興奮。
私もそうなりたい。
それとも誰がそうなりたくない?
私は命をかけてそれらの修仙について本を勉強し始めた。この場所を出るために。
……
七年目が過ぎた。
墨と紙がなくなったので、食事を届けに来た使用人に紙と墨を補充したいと言っていたが、始終届いていない。書く練習はしばらく置いておくしかない。
……
八年目が過ぎた。
認識の文字量が多くなった。
……
九年目が過ぎた。
部屋の中で見つけられる本は全部読み終わった。
……
十年目が過ぎた。
暗くて散らかった部屋に10年間いた。私は乾いた唇を舐めて、カップを目の前に持って、中には血の糸を帯びた双眸が映っている。そして冷たいお茶を一口に飲み込んだ。
この数年来、私は夜も昼もない努力で、目が覚めると本を読んで勉強する。食事するときも、トイレにいくさえもほんもっている。そして夢の中でも本をよんでいるのに……少しの霊力も得られなかった。
全部本の通りにしたのに、一体なぜですか?
まだ努力が足りないかもしれない。
私は引き続き努力しなければならない!
……
十一年目が過ぎた。
霊力は修練得られない。
……
十二年目が過ぎた。
相変わらずに。
……
十三年目が過ぎた。
二つの丸太の本棚は全部で459冊の本を覚えたが、霊力はまだ……
……
十四年目が過ぎた。
私は自分を疑い始めた。
明らかに少しも違わないで本の通りした!
どうしてだろうか?
どうしてずっとだめのか?
なぜ!
……
十五年目が過ぎた。
やっと原因を見つけた。
私は霊根がないことで。
だから第1歩をやり遂げることが必然できない。霊力を感じて、そして霊気を体内に吸い込んで1つ小周天の循環を完成できない。
修仙者が私を助けない限り、その一歩を永遠に踏み入れることができない。
だが、助けてくれる人がいるか。
推して知るべし、いない……
だから……この数年来私は一体何のために努力してきたのか。
鏡の中の自分を見て、皮膚にはうろこのような角質層ができている。きらきらと光っている。頭の赤い毛はもう地面に引きずっている。体にはぼろぼろのシーツを着ている。骨がむくんでいて、指が更に鋭くて細長く見えて、怪物の爪のようだ。
毎日一回の食事だけあるため、このように数年もあまり発育していないで、体つきは低くて、まだ1メートル足りないで、様子は更に醜くて凶悪だ。
私は立ち上がって、体をこわばらせて、木の門を押し開けて、いい日差しが顔を照らしてきた。久しぶりに屋根に登った。
上に横たわって青い空を眺めている。空は大きくて、世界も広くて、私の居場所は、この小さな庭しかない。
まさか一生ここから出られないか?
手を伸ばして、その広い青空をつかむとしよう……
ところが結界にぶつかり、その強力な電流が全身を貫き、全身が硬直して屋上から転げ落ちてきた。
意識がもうろうしていた。しばらくしてから、その痛みが反応しにきた。
自分の鼻の中に何か温かい液体が流れているが感じて……手触りをしたら、手に血がついている。
結界が強化されたようだ。
どうして?
まさか私が本当に恐ろしい化け物か?
しかし、私は弱い。もしかして、私の力が結界に押されて、結界を出してこそ回復できるのか?妄想をたくましくしているうちに、結界の先に人の影が立った。