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ゲーマー4人組  作者: 鬼雨
日本人は休まない。
43/45

異世界にはUMAの1つや2つはいる。

どこぞのウイルスのせいで引っ越しの手続きが渋滞してやがる!ふざけんな!笑

前回学んだこと

追い込みと限界は違う




ある日の風呂にて。


「なあ、リョウタロウ」


「ん? どした? フェリクス」


 おれが頭を洗っている間にリョウタロウとフェリクスが話しはじめた。

 

「明日から、少し村に帰っても良いか?」


「構わないけど……何かあったのか?」


「手紙が来てな。最近、モンスターの活動が活発になっていて、村にちょくちょく出てるらしいんだ。だから、村の防衛設備の補強の手伝いに来て欲しいって」


「それは行ったほうが良いな」


「だが、パーティのこともあるし……」


「フェリクス、気にしなくて良いぞ? 一応おれも加わったことだし」


 頭を流し、体を洗いながら話す。過ごしていてわかったが、フェリクスは少しパーティのことを気にしすぎる節があるようだ。


「そうだ! なら、今回は俺たちもついて行くのはどうだ? 前々からリザードマンの集落には興味があったんだ」


「構わないが……みんながなんて言うか……」


「大丈夫大丈夫。みんなはリョウタロウの虜だから言うこと聞く……イッテェ!」


 リョウタロウが桶をぶん投げて来て、頭に当たった。


「余計なこと言うなっつの」


 すると、風呂場の扉がノックされた。


「コンコン)リョウタロウ、居るか?」


 声の主はルイシーナのようだ。何かあったのか知らないが、少し急いでいるような感じだ。


「噂をすればなんとやらだな」


「ショウ、煩い。どうした?」


「いや……長風呂だから……少し気になってな……」


「男たちの風呂ってのはそう言うものなの。もう少ししたら上がるから、待っててくれ」


 すると、風呂場のドアが急に開き始め、リョウタロウが爆速でそれを閉じた。


「バカ! 何するつもりだ!」


「いやな! ただ背中を流そうとしているだけだ!」


「要らねえわ! どうりでおかしいと思ったわ!」


「妻なのだから当たり前だろう!」


「大体ショウとフェリクスも居るんだぞ!」


「浴槽に沈んでおけば良いのだ!」


「殺す気か!?」


 そんな会話を交わしつつ、リョウタロウとルイシーナはドア前で攻防戦を繰り広げている。


「早くリビングに戻れ!」


「何故そんなに頑なに拒むのだ! ハッ! まさか……私の裸をフェリクス達に見られるのが嫌で……これは実質……プロ……ポーズ……!?」


「誰かー! このバカをどっかにやってくれぇー!」


 その後、エヴリーヌ達が来て、事なきを得た。


 翌日、フェリクスと共にリザードマンの村へ出発した。フェリクス曰く、村までは結構距離があるらしく、1日野営しなければ行けないらしい。

 編成は、フェリクス、リョウタロウ、おれ、ロボル、ディアナ、ルイシーナで、残りは留守番。

 野営の時にディアナの魔法が便利、という事でディアナを連れて来ているが、ルイシーナは全くの単独行動で、勝手について来たという感じだ。

 1日野営をし、リザードマンの村に着いた。

 村は、木の防壁で固められており、監視塔も付いていて、それなりに立派だが、所々損傷が見られ、モンスターによる被害があることがわかる。

 村は、海沿いにあるため、防壁の向こうは砂浜に、多くの家が並んでいて、リゾート地のような印象を受けた。


「長閑な村だな」


「まあ、海があるからな。アリスターの南西にあるから、少し涼しいしな。こっちだ。村長を紹介するよ」


 フェリクスに案内されながら、村長に挨拶した。

 村長はザ・海の漢という感じで、船頭のような雰囲気だ。


「フェリクス! よく戻って来たな! そして、そっちが話してた方々だな? ようこそ。リザードマンの村へ」


 フェリクスは村では1人暮らしでいるらしいが、村の中のリザードマンはみんな顔見知りで、どこか沖縄県みたいな印象もある。

 その晩、歓迎会が開かれたが、食事は基本魚ばかりで、流石漁村と言ったところだ。

 

 翌日、村を案内している途中、村の出口とは別に、門で区切られているところが見えた。


「フェリクス、あそこは?」


「あの先は、漁をする場所だ」


「あの、おっさんが化け物に取らせてるとか言ってた?」


「それだ。みんなになら、見せても問題ないだろう」


 門を潜ると、漁のための舟や網がある中、首の長い巨大なモンスターがいた。その姿はまさしくネッシーにも見えた。


「あれが……例の?」


「あぁ、シークルス達だ。漁のときは手伝ってもらったり、共存関係? にある感じだ」


「へー。見た目に反して温厚そうだな」


 そう言いながらリョウタロウが撫でていると、シークルスの1匹がリョウタロウの頭をパクッと咥えてしまった。


「あはははは! シークルス達はリョウタロウが美味しそうに見えたらしいな! あはははは!」


 おれ以外は少し慌てているが、リョウタロウがシークルスの頭を掴み、ゆっくりと頭から離した。


「もうね。頭いっぱいに広がる魚の香りよ」


「うおっ! 魚臭! 海で洗ってこいよ」


「ショウは心配しないのか? リョウタロウのこと」


「まあ、長年の付き合いだから、あれくらいは笑いの対象だよ」


その日は村を隅々まで観光して終わった。

明日からは村の防衛設備の補強のお手伝いだ。

しかし、ネッシーって本当にいたんだな。

次回、壁を強↑化する


このネタ↑わかる人いないだろうな……

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