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死装束が欲しいです  作者: 青桐
プロローグ
4/5

美女の誘惑

「別に気にしてないから、見たければ見ればいいわ」


「えっ?」


「同じクラスなのに、覚えてなかったのは酷かったな、って思ってたから。

どうせ触れることはできないし、好きなだけ見れば」


そう言われると、かえって見づらい。

誘惑と羞恥心だか倫理観だかで揺れ動き、返事が返せないでいる。


「いくらなんでも、お手洗いは遠慮してほしいけど、まあ、そういう趣味なら許すわ。

だって、同い年なのに、死んでしまうなんてあまりに不備だもの。

そういえば言ってなかったわね。

この度はご愁傷でした」


あれ、もしかして怒ってるのか。


「いや、死んだからやけになって覗きをしたわけで、法律は守るよ」


慌てて言い訳をする。


「法律は生きている人が守るものよ?

言わないとわからないなら言ってあげる。

あなたはすでに死んでいる。

あなたを止めるものは何もないわ。

たとえ、女子更衣室に入ってくる変態幽霊がいても、どうしようもないの」


やばい、マジで怒ってる。

こういうときは小粋なジョークでも言ってみるか。


「見てほしいの?」


「死にたいの?」


「ごめんなさい」


美人って怒ると怖いな。

うん、二度と怒らせないようにしよう。もう手遅れかもしれないけど。


「正直、慣れているのよ。

死んだばかりの男の幽霊は、そこそこ見に来るから。

でもしばらくすると、飽きてどこかに消えるわ。

たぶん、性欲が幻肢痛みたいなものであることに気がつくのよ、きっと」


「ゲンシツウって?」


彼女はただため息を吐いた。


「生前の名残を追っかけても、大きくはならない。

賢者タイムって言うやつに近いのかしら。

私にはわからないし、あなたみたいに饒舌な幽霊を見たことがないから、想像でしかないけど」


ゲンシツウとやらの説明はないみたいだ。なんだったんだろう、原子2、か。


「えっと、やっぱり喋る幽霊って珍しいの?

会った幽霊に話しかけても、完全に無視されるんだけど。

まるでいないみたいに」


「たぶんだけど、霊感がない人が幽霊になっても、幽霊を認識できないんじゃないかしら。

少なくても、話せる幽霊に会ったのは、あなたが初めてよ」


おお、なんか美人に『あなたが初めて』って言われるとドキドキする。

ドキドキする心臓はないはずだけど。


「あれ、でも俺は生きてる時は幽霊を見たことはないけど」


「じゃあ私の仮説が間違っていたんでしょう」


「そういえば」「もういいでしょ。とにかく汗を流したいの。

あなたは好きにしてて」


彼女は2階に上がり、部屋に入った。

凄え、すごい整頓されている。あと、クマのぬいぐるみが10個くらいある。

彼女が持っていたカバンを置き、洗面所に行った。

手を洗うと、部屋に戻る。

タンスからピンクの下着と黒い部屋着を取り出した。

下着を見た瞬間、頭の中で天使と悪魔が戦う。

まあ、今のところ、本当はどちらもいなさそうだが。

見たことないし。

だからもう、誘惑に負けました。

ついてきちゃった、脱衣所まで。


「ほとんど迷わずついて来たわね。まあいいけど」


彼女は躊躇なくトップスを捲り上げた。

更衣室でも見たはずなのに、興奮具合が違う。


「あっ、そうだ。

一応確認」


その言葉と共に、凄まじい速度で、俺の股間を彼女の足が貫いた。


「よかった。

喋る幽霊は初めてだもの。

一応確認したけど、触れられないならよかったわ」


ただ通り抜けただけだ。

だが、確実に種を摘みにかかっていたと思う。

出ないはずの汗が出た気がする。

彼女はスポーツブラ姿で笑った。

そして笑い終わると、スカートのファスナーを下ろした。

完全に下着姿になった。

鉄壁だったスカートが消え、水色の下着が現れる。

へぇ、ブラと同じ素材っぽい。色も同じだ。スポーツ用の下着って、下もあるんだな。


「そんなにショーツが珍しい?」

お読みいただきありがとうございます。

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