表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私と風

作者: とろ

冷たい風が私の背中を包み込む

私はこの風が嫌いだ

風は私を優しく包み込んでいるつもりなのかもしれないが、私にはとても痛い

トゲトゲとした風が私の背中を刺すからとても痛い

風なんてもういらない

吹かないでほしい

慰めになんかこないでほしい

胸が痛くなる

涙がでてくる


傷ついた私の心が温まるのが痛い

こんなに人がいるのにうずくまって、大粒の涙をボロボロと流しながら、わぁわぁと泣いてしまう

泣くわけにはいかない

今までもそのときも、泣かないよう頑張ってきたのに泣いてしまう



泣いてもいいんだよ


風がそんな事を言っているように聞こえてしまった

それは私の甘えだ

逃げ出したいからそんな風に聞こえてしまうんだ


私は歩いた

涙が出そうになってしまうのを堪えた


だけどそんな私を何回も何回も何回も……

風は包み込んでくれた


私はうずくまった

みっともない事だと分かっていた

だから今まで堪えてきたのに……


そして泣いた

ワンワンと泣いた

通りがかる人が訝しげな顔をしながら通り過ぎるが、気にせず泣いた


風はずっと私を包み込んだ

泣き止むまで

落ちつくまで

ずっとずっと

包み込んだ


ありがとう

そしてごめん


これからも迷惑をかけてしまうかもしれない

私はあなたに何にもしてあげられない

でも……


私あなたとずっと一緒にいたい

(*´ー`*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ