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夏祭りの後に....

作者: 如月

テストとして一つ投稿

初心者というか素人なので読みにくいのは申し訳ないです


こういうピュアピュアなものも時々書くけど個人的には好みではないです

ダークな感じで残酷なものも書いてみたいななんて


まぁそれは後々…

「2人だけで花火とか、寂しすぎるでしょ」



そう笑いながら言う私、可愛くない



「そう?俺はそう思わないけどな」



こっちを見ずに言う君


はっきり言って、なに考えてるか分からない



夏祭り一緒に行こうって言ってくれてすごい嬉しかったけど、それも終わって解散かと思ったら



「花火しよ、2人で」



なんて言い出して公園へ


ね?わけ分からないでしょ?



2人だけで花火なんて初めてだし

もう夜遅いし、別に信用してないわけじゃ無いんだけど



ほら、ちょっとだけ


怖い。



「おっけ、じゃあとりあえず線香花火以外な!」



私に一本差し出す君は笑顔で、ここは楽しまなくちゃって思わせる



だから私も笑顔で大きく頷いた






そうして周りの迷惑にならない程度にはしゃいで、残りは線香花火だけ



「私、線香花火って苦手なんだよね。すぐ落ちちゃう」



「落ち着きないって事じゃん?」



「あー、そうかも」



「バカ、そこは形だけでも否定しろよ」



2人でしゃがみこんで線香花火を片手に持つ



あんまり本数はないからすぐ終わっちゃうかも



「ほい、火着けて」



ライターから出る炎に花火の先を付ける



ジッて音がして火が一つの塊になる


揺れて、揺れて


パチパチと火花が散る



「綺麗だね」



「うん」



そんな短い会話が長く感じる


そう思っていたら火花が落ちた



「あ、落ちちゃった」



ほら、この感じ


すごく切なくて締め付けられる



「もう一回やろ!」



そう言って手を伸ばす


すると



「だーめ、一人一回まで」



なんて言い出した


はぁ?



「なにいってんの??じゃあその束どーすんのさ」


「これはまた明日。」



「明日ぁ?」



明日には夏祭りは終わってしまっているし、特に会う予定もない



「明日って別になにもなくない?」



「だからだよ」



いやいやいや、ますます訳がわからない。


なにを考えててなにをしたいのかサッパリだ



「もうすぐ夏休み終わるじゃん」



「そうだね」



「この線香花火の数が丁度残りの夏休みの日にちと同じなんだよ。だから、これから毎日夜になったら線香花火すんの。良い思い出じゃん?」


「.....あ、うん」



「ちょ、反応うっす!もっとこう、わーロマンチック!!とかいう反応無いわけ!?」



「いや、だってくさすぎだよ」



「え、そう?」



「うん」



嘘つき


本当はすごい嬉しい


毎日会えるし、夏休みが終わるまでが憂鬱じゃない



目の前でくっそー、とか言ってる私の彼氏



いつもダサくて馬鹿だけど


大好きだよ





言ってあげないけどね



FIN...

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