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修羅の国九州のブラック戦国大名一門にチート転生したけど、周りが詰み過ぎてて史実どおりに討ち死にすらできないかもしれない 作者:北部九州在住

畿内三好家飛翔編 永禄六年(1563年) 秋 大規模加筆修正予定

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明けの艶話 9/8 更新分

 岸和田城。本丸。奥の一室。
 あられもない女達を後にして俺は裸のまま部屋から出る。
 初夏の蒸し暑い夜は過ぎ、空を見ると夜が明けかかっていた。
 水瓶から水を飲み、そのまま水を体にかける。
 なんとなしに縁側に座り、持ち出した煙管に火をつけてぼんやりと空を眺める事しばらく。
 かかった声はある意味予想した相手だった。

「何をしていらっしゃるので?」
「見ての通り空を見ていた」
「裸でですか?」
「お前も裸だろうが。果心」

 吸いもしない煙管の煙が流れる先に俺の思ったとおり裸の果心が微笑んでいる。
 そのまま当たり前のように果心も隣に座る。

「散々私達の体を弄んでおきながら、今だ起き上がれるその技、感服いたしました」
「感服?
 予想外の間違いだろう?」

 俺の断言に果心が体を寄せて尋ねる。
 互いに裸だから、必然的に胸が肘に当たる。

「心外ですわ。
 八郎様に心からお仕えしておりますのに」

「そのあたりは分からんではないがな。
 実際閨では感謝している」

 果心が閨に入って変わったのは、明確な序列の確定だった。
 最初に有明、次に明月、最後に果心。
 だから、有明を抱いている間、果心は明月を相手に体の火照りを維持し続ける。

「一度お聞きしておきたいのですが、八郎様。
 一体何に怯えていらっしゃるので?」

 するりとこんな質問を出してくるから彼女は歴史に名が残る幻術師なのだろう。
 しっかりと短期間で俺の心の中を見透かしてくるのだから。

「九州の名家に生まれ、三好様の覚えめでたく、堺の商人達とも仲も良い。
 此度の岸和田城代就任と順風満帆ではございませぬか」

「だから怖いんだよ。
 大友本家がな」

 片手で適当に果心の胸を触りながら俺は本心を漏らす。
 もう片方の手は煙が消えた煙管を叩いて灰を庭に落とす。

「このまま酒池肉林に溺れられたらどれほど良かった事か。
 けど、溺れると大友本家の手から逃れられん」

「それほど恐ろしいので?」

 まるで自分ならどうとでもできるという自信を言葉に乗せて、果心は俺を誘惑する。
 その誘惑を俺は跳ね除けた。

「ああ。
 お前でもあれには勝てんぞ」

 きょとんとする果心の顔というのもめずらしいと思い、俺は小さく笑う。
 そのままむっとする果心の顔がかわいかったので、俺は更に楽しそうに笑う。

「そんなにおかしいので?」
「すまぬ。すまぬ。
 果心が知らぬのも無理は無い。
 あれは、大友本家が送りつけた最強の刺客だ」

 吉弘鎮理。
 高橋紹運の名前の方が有名な彼は、立花道雪こと戸次鑑連と並ぶ大友家の勇将の一人である。
 そんな彼が俺の所にやってきた。
 一万田鑑実以上に確実に何かあった時に俺を始末する命を受けているのは間違いが無い。

「そんなに恐れているのならば、ここは畿内です。
 色々と手はあると思うのですが?」

 果心のある意味くノ一らしい排除提案と武家を知らぬ忍者の地位の低さを理解して俺は苦笑する。
 ガチの武家を排除するという意味がどれほど大変なのかを果心に説明してやる。

「流れ者が多いならばその手もありだろうが、来たばかりの彼の郎党は全部豊後から連れてきている。
 その意味は分かるか?」

「あら、八郎様の連れてきた者達は皆流れていきましたわよ?」

 俺の馬廻編成の顛末を知っているがゆえに、吉弘鑑理もまた同じようになると果心は思っているのだろう。
 そうだったらどれほど楽なことか。

「あれの連れてきている郎党は、次男坊三男坊だろうが、吉弘家に代々仕える連中だ。
 その上、吉弘家ってのは大友家において最強の名を名乗るに相応しい家でな。
 そうだな、お前が居た武田家にたとえるなら……小山田家の次男が手勢を連れてこっちにやってきた。
 警戒振りは分かるだろう?」

 さすがに武田家を例に出した事で果心も分かったらしい。
 体は誘っているのに、顔だけは真顔に戻る。

「という事は、あの中に間者がいるのでしょうね」

 そういう事をやっていたのかよ。武田家。
 内心突っ込みながらも、自前の間者を持っていないと戦国の世は生き残れないのだろうと納得する。
 その小山田家の史実ではこの先、生き残れなかったのだが。

「八郎様。
 こう見えても私、情は深い女でございますのよ。
 助けていただいた恩には報いる所存で」

「その恩は、三好にもあるだろう。
 さしあたって、蕩けさせて三好から離れさせぬようにとでも言われたか?」

「まさか?
 名将を愚将に変えて三好様が喜びましょうか?」

「つまり、まだ一波乱あると三好殿は考えている訳だ。
 公方様と六角だな」

 果心の言うとおり俺は恐れている。
 吉弘鎮理も恐れているが、歴史を知るがゆえに、この時代にチートと罵倒されるだろう時代の寵児達がそろっている事を知っている。
 そんな彼らと何をしても当たるという現実を俺は恐れている。

「ああ。
 恐れているよ。
 この先をな」

 三好長慶と織田信長という新旧の天下人が交差した今、彼らが対立した時俺はどうするのかを恐れている。
 そして、それをやはり時代の寵児である足利義輝、大友義鎮、毛利元就が見逃す事は無いと確信している。
 果心が畿内で傀儡として踊ったように、俺も彼ら時代の寵児達の駒として踊る事が求められているのを恐れている。
 空が明るくなってくる。
 何か言おうかと俺が言葉を捜そうとした時、別の声が耳に届いた。

「あ。
 居た居た。
 こんな所でするなんでずるくない?」

 わざとらしくむくれながら、裸の有明が俺と果心の反対側に座り、俺に胸を押し付ける。
 俺は苦笑しながら、思いついた果心への感謝を告げる。

「そういえば、一つ、果心に礼を言う事がある。
 有明が嫉妬するようになった」

「え?」
「それがうれしい事なんですか?」

 きょとんとする有明と唖然とする果心の体を弄りつつ、俺は続きを口にする。
 二人の甘え声が耳に聞こえるが、火をつけるつもりはない。  

「有明は元々博多一の太夫というのは知っているだろう?
 あの手の女は自分の感情を表に出さない。
 そうしないと、多くの男に抱かれ続けた時に壊れてしまうからな。
 明月が来た時に少し見えていたが、お前が来てはっきりと出てきた。
 それが嬉しいんだ」

「そうかな?」

 自分の事が分かっていない有明は首をかしげるが、果心の声には呆れが混じる。
 空が青くなりつつある中、縁側で男女三人裸で何をやっているのかと思いながらも、こういう時間は嫌いではなかった。

「わからないものですね。
 普通都合のいい女の方が良いでしょうに」

 有明に降伏して調教された武田の歩き巫女達は、今も男達の上で腰を振っているのだろう。
 何時でも何処でも誰とでも腰を振るしか出来なくなった彼女達は、歩き巫女という擬態すら放棄して、その痴態を晒して生きている。
 破れるからと衣服すら身につけさせず、市女笠と虫の垂れ絹のみで堺より岸和田まで移動した彼女達を褒美として足軽達に与え続けた事で、俺の率いる兵の士気が保たれている現状が合戦という現実をいやでもつきつけてくれている。
 それは有明が本来はたどらない未来のはずだった。
 彼女の本来の未来は、父親小原鑑元の乱の時に、父親と共に死ぬ事。
 この時期の侍の作法に則れば、介錯はその父親が行う。
 つまり、有明の本来の未来は父親に殺される事だった。

「都合のいい女が博多一の太夫になれると思うかい?
 男は手に入らぬからこそ女を追うのさ。
 かぐや姫を求めた五人の貴公子よろしくな」

「確かに。
 けど、手に入らぬならと自棄になるのも男の性。
 良く我慢できましたね」

 果心の質問に俺は薄く笑う。
 その笑みが自嘲であるのは果心も察したらしく、そこから話が途切れた。
 それを回避するために、俺は有明を博多一の太夫に仕立て上げた。
 同時に、有明が生き残る為に他の男の上で腰を振るように俺が仕向けたとも言う。
 恋愛感情もまた落差によって好感度が左右される。
 だからこそ、生き残る為に有明にはその落差を事前・事後という形で見せるように教えた。
 男に抱かれる前の有明はどこぞの姫君よろしく凛としながら男を誘い、抱かれた後の有明は媚を売るだけでなくその抱かれた体を晒す事でその男の所有物であると演じさせたのだ。
 俺が自棄にならなかったのは、有明が壊れなかったから、いや、壊れたからこそか。
 果心に聞けば、今回武田の歩き巫女の陵辱調教の術は元は西から流れてきたものらしい。
 つまり、俺が有明にしたアドバイスが体系づけられてこっちに広がった。
 因果応報。
 その報いを俺はしっかりと受けていた。
 それを目の前の二人に言うつもりはないが。

「俺は有明と共に生きる為にここに流れてきたんだよ。
 栄達する為に流れてきた訳じゃないんだ」

「やだ。八郎。
 真顔でそんな事言わないでよ」

 俺は無言に耐えきれずに言った言葉に頬を赤めてもじもじする有明を見て笑う。
 そんな風景を横目で見ていた果心が再度確認をする。

「本当にいらないのですか?
 城も領地も……天下も?」

 その言葉が出る事が果心もまた時代の寵児である事を示している。
 並の人は、たとえ思っていても『天下』なんて見えぬに口にせぬ。

「いらないよ。
 全部捨てて堺でのんびりと暮らすのも悪くない」

「いいわね。
 その時は、八郎と私と明月と果心の四人で暮らしましょうか?」

「この乱世暮らすのも大変なんですよ。
 せめてこの間捕らえた女たちを連れて女郎屋でも開きましょうよ」

 見ると、朝日が生駒山地より昇っている。
 鳥も鳴き出し、炊事の煙が空に昇りだしていた。

「何やっているんですか?
 仲間はずれはずるいですよ」

 起きてきた明月が俺たちに声をかける。
 もちろん着物は着ていない。

「のんびりと日が昇るのを見ていただけだよ」

「あら、していなかったんですか?」

 していなかったのだが、生理現象はしかたない。
 いつの間にか主張していた生理現象に女三人の視線が俺の股間に集まる。

「する?」
「します?」
「しよ♪」

 明月、果心、有明の言葉である。
 立ち上がって、三人を抱きながら俺は閨に戻る。
 果心に、真言立川流の奥義を教えてもらわないとそのうち腹上死するなといやな確信を持ちながら。
某FG○の風紀委員のお姿にティンときたので。
というか、あの傘がドストライクなのだ。
わざわざ調べてあの傘が市女笠と虫垂れ衣という名前を知る。


なお、無事に一枚お迎えしたけど、集まったのはエレナママの方だった。
というか、メイドオルタまで育てるのに手がまわらない……
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