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57 宇佐八幡宮の謎

 本来ならば宇佐八幡宮(大分県宇佐市)の祀る神を【磐井天皇】とするところだが、それでは大和王朝が強力に意図するところの「万世一系、神々の子孫である大和王」の嘘がばれてしまう。大和王朝はこの伝説を自ら作り王家の断絶の防衛策としているのだから、磐井を思い起こさせる片鱗すら見せる事はできないのである。しかしながら祀る必要がある。宇佐八幡宮は、それまであった小さな社を西暦725年に大和王朝の大号令で大社として格上げされた。西暦720年に呪縛の書、日本書紀は誕生している、その五年後に、宇佐大社は創建されたと言う事に筆者は以下の事を読み取るのだ。


 出来上がったばかりの日本書紀で完全に隠蔽した【倭国】と【磐井天皇】は祀らなければ強力な悪霊となるであろうと、大和王家は考えた。そこでオオクニヌシと同じように早急に祀る必要が出てきた。

 しかし、磐井を祀っていると言うことが知られてはまずい、そこで比売ひめ大神という卑弥呼を思わせる神を祀って磐井の代わりとしたのである。卑弥呼は磐井の祖先であると、判っていたであろうから、これをもって磐井の鎮魂としたのである。


 倭国がなかったなら、倭国鎮魂の社は必要ではなかったはずであるが、それが大和王朝の手で宇佐八幡宮が急遽創建される、これは何よりも大和王朝に先立つ倭国の存在を明らかにするものだ。応神天皇(八幡大神)神功皇后も、祀ってある所をみると、いずれもが、本来は倭国天皇家の人々なのかもしれない。しかし、それはあくまで推測で日本書紀からは真実は読み取れない。

 日本書紀はモザイク模様であるから、倭国の王も他の王国の王も神話も入り乱れて創作されているから真実は隠されている。ただ、出雲大社、宇佐八幡宮の壮麗さに、裏に根拠があることが推測出来るのみである。

 

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