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47 書記に書かれた、継体王の婚儀

 継体王は大伴金村大連おおとものかなむらおおむらじを大連とし許勢男人大臣こせのおひとおおみを大臣とし物部麁鹿火(もののべのあらかい)大連を大連とし、すべて元のとおりとした。

 十日に大伴の金村大連が王に奏上する。「臣が聞きますには、代々のみかどが世を穏やかに治めるには皇太子、後宮の事が定まっていなければならないといいます。清寧せいねい王(白髪の王)は世継ぎがいませんでした。それで私の祖父、大伴の大連室屋(むろや)は王の名を残すためにくにごとに三種の白髪部しらかべ(雑役、食僐、警備の三種の仕事をする白髪名を冠した部門)を置きました。これは痛ましいことでありました。ご了承して頂きたいのは手白香皇女てしらかひめみこきさきとして立てるために使者を遣わしていただき、民意にそうと言うことです」

 王はおっしゃられた。「使者を立てることを許す」と。


 三月一日 継体王はみことのり(王の命令を伝える文書)を発した。「天の神、地の神を祭るには神主が居なくてはならず、天下を治めるには君主がいなくてはならない。天は人民、田畑の財を守らせるために王を持ってなし、それを助け養うことをつかどらした。大連は子のない事を憂えて、私の代ばかりではなく代々誠心誠意国の為につくした。礼をつくして手白香皇女をお迎えに行きなさい」と。


 三月五日 継体王は皇后に手白香皇女を立てた。婚儀を行った。


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