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142 毛野の臣、任那における悪政

 また吉備韓子きびからこ斯布利しふり(ともに不詳)を殺し、人々をして悩まし、平安と云うことがないのです」と。

 天皇は、こうした毛野臣の行状を聞いて、調吉士つきのきしを使わして連れて来るように命じた。しかしながら戻ってくることはなかった。毛野臣は従者の河内御狩かわちのみかりを密かに京に遣して言わしめた。

「臣たる毛野はいまだに勅の主旨を果たすことができません。都に戻ってくるならば、激励されて出かけたのに、虚しく帰ってくることになります。そうなれば恥ずかしく面目ない気持ちはどうすることもできません。伏して願うことは命ぜられた任務を果たしてから、朝廷に入り謝罪申し上げるのをお待ち下さることであります」

 毛野臣は使いを出したあと、更に謀って云った。

「それ、その調吉士つきのきしは、皇室の使いである。もし吾より先立って帰り、あるがままに申せば、吾が罪科必ず重いことだろう」と。それで、調吉士に兵をつけて伊斯枳牟羅城いしきむらのさしを守らせた。


 任那(加羅)阿利斯等(ありしと)王(任那興亡史の中で、新羅と婚儀をなしたが、その婚儀は好い結果をもたらさなかったと、書かれている王である。その記事について筆者の訳は間違っていた。新羅王のむすめは任那王と婚儀を行うのだが、その際、女の従者【筆者は兵をつけて寄こしたと理解してしまった!】百人をつけて寄こした。任那王は、その百人を各地に新羅の衣服のまま分散させた。そしてあたかも女達を戦利品であるかのように遇した。衣服も任那風のものに換えてしまった。新羅王はひどく怒った・・・この章の理解は難解で定かではないがこのような事だろうと思う・・・)は毛野臣が、いろいろ理由をつけて居座っているのを知り、しきりに帰国することをすすめたが云うことを聞かなかった。



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