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魅了5

 とある廃工場で幸村セイタロウは煙草を吸っていた。

 空は暗く、月の光だけが廃工場の中を照らす。


「来たか……」


 幸村が振り返ると、そこには二人の男がいた。

 一人はガタイのいい男。

 もう一人は少し太っている男。


「山川警視監、雪田警視長。よく来てくれた」


 幸村は微笑みを浮かべながら、そう言った。


「いえいえ。お気になさらず」

「我々の仲ではないですか」


 親しみの笑みを浮かべる男二人。

 彼らは幸村の部下であり、友人。

 共に危機を乗り越え、共に笑い、そして……汚いことをしてきた。


「それで……なぜこんな時間に呼び出したのですか?」


 男一人が問い掛けると、幸村は笑いながらスーツの懐に右手を入れる。

 そして、


「こういうことだ」


 拳銃を取り出し、銃口を二人に向ける。

 まるで殺人鬼のような顔で幸村は口を動かす。


「君たち、二人は……私の姫崎さんに手を出した。だからここで死んでくれ」


 幸村は姫崎カオルから聞いていた。

 二人が姫崎カオルを自分達のものにしようとしていると。

 それを聞いた幸村は、彼らを殺すことを決意したのだ。


「さよなら、友人たちよ」


 幸村が引き金を引こうとしたその時、バアン!と二発分の銃声が鳴り響いた。


「え?」


 腹と胸から熱を感じながら、幸村は口から血を流す。

 呆然とする彼の瞳に映っていたのは、拳銃を構えた二人の男の姿。

 少しずつ現実を理解した幸村は、自分が撃たれたのだと気づく。

 そして激しい痛みに襲われ、ガハッ!と血を吐いた。

 崩れ落ちる幸村を、二人の男は冷たい目で見下ろす。


「残念です、幸村警視総監」

「私たちの女に手を出しのは……本当のようですね」

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