緊急クエスト
投稿不定期ですみません。
2021年8月18日 9時53分 莉音視点
花月拉致救出から10日後の朝が来た。
今日は久しぶりにパーティーメンバー全員でクエストに挑みに行くため、ギルドに向かった。
◇◇◇
ギルド内に入るとクエストボードの前に人集りができていた。
よく耳を澄ますと、
A女
「危険度5って...」
B男
「あぁ、前に挑戦してた奴が木端微塵にされてたな...」
C男
「うぇ、あれからまだ2ヶ月も経ってねぇのに、またかよ...」
D女
「確か、転送者の中に聖勇者様が居るって話も...」
などと言っていた。
最後の言葉は...ま、まさかな...。
花月
「あの、緊急クエスト、受けよう」
夏木
「は、はぁ!?1冗談じゃないぞ!」
夜桜
「私も夏木君と同じ」
「どうして行きたいのか、教えてくれるか?」
花月
「嫌な事が起こりそうだから...。人が殺される場面が頭の中でループしてる」
(ステータス閲覧...)
ステータス
Lv 9
攻撃力 370 魔力 160
防御力 180 俊敏 390
【スキル】
剣術 攻撃力上昇(中) 未来予知Ⅱ
そういう事か...
「夏木、花月には未来予知というスキルがあるから、行った方が無難だと思う」
夏木
「...分かったよ」
「夜桜もいいかい?」
夜桜
「りょーかい...」
花月
「ありがとう。天月君」
「だが、花月も油断しないようにすること!油断は冒険において大敵だからな」
花月
「う、うん。分かった」
そうして俺達は、緊急クエストに参加したが周りからは、「お陀仏だな...」「怖いもの知らずかよ...」
などの批判な声が上がっていた。
◇◇◇
2021年8月18日 10時34分 莉音視点
緊急クエスト参加者の集合場所に20分前に来ると何組かのパーティーが準備をしていた。
その中に、見覚えのある顔の子が黙々と準備をしていた。
「な、なぁ...」
フォルカ
「何?って、何で莉音がここに!?」
「フォ、フォルカじゃないか。何でって言われても...緊急クエストに参加した以外何もないじゃないか!フォルカこそ何でここに?」
フォルカ
「金を稼ぐため...だけど...」
「そういう事か...『どうしたの?莉音?』いや、何にも」
来てよかった。なるべくフォルカは守ろう。
???
「皆さん!今日は集まって頂きありがとうございます」
(あいつは、誰だ?)
アズライン
「私の名前は、アズラインと申します。では、今回の緊急クエストのルールを説明したいと思います。それではまず初めにー」
説明を簡単に言えば、
Ⅰ.活躍したものに多くの報酬金が支払われる
Ⅱ.最低でも銀貨3枚は支払われる
Ⅲ.パーティーの誰かが亡くなったら、そのパーティーは強制的に中止となる
ということだ。
アズライン
「それでは、3分後に出発をしたいと思う。各パーティー準備をしておいてください」
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