迷子の花月さん
今夜泊まる宿は、パラステ街の中心に位置するパラステ宿だ。
このパラステ宿は、フォルカの叔母さんが経営していて今晩だけはタダで泊まらせてもらうことにした。
2021年8月7日 22時36分 莉音視点
今日は動き回ったせいで布団に入ると直ぐに眠りについた。
2021年8月8日 7時58分 莉音視点
朝起きて、食堂に入ると夜桜達は朝食を食っていた。
「おはよう...」
夏木
「天月は、朝に弱いね...」
「そうゆう夏木は、頭が爆発...『いや、これ寝癖』 はいはい」
夜桜
「天月君も、朝食済ませたらどうです?」
「分かったよ。夜桜は食べ終わったのか?」
夜桜
「はい!誰よりも早く起きましたから!」
夜桜は、エッヘンと言わんばかりにドヤ顔をしながら自室へ向かった。
「あれ?花月さんは?」
夏木
「花月さんだったら、朝からクエストに...」
「...嫌な匂いがする。夏木はどう思う?」
夏木
「うん...嫌な予感がする」
「夏木、朝食を済ませたら、向かうから準備しろ。あと、夜桜にも伝えておけ」
夏木
「おう!」
そうして、準備が整った俺達は一目散にギルドへ向かい、花月が何処へ行ったか聞き出した。
ギルド側の話としては、ゴブリンの討伐に向かったらしい。
「夏木、お前はこの街に残ってほしい」
夏木
「...は?何でだよ」
「ギルドのことが信用できん」
夏木
「...ッチ。分かったよ」
「すまん。あと、この異世界では、携帯が使えることが分かったから、見つかり次第ここに電話してくれ」
俺は、そう言うと夏木に自分の電話番号を教えた。
「夜桜、お前は俺と一緒にいくぞ」
夜桜
「おっけぇ。任せときぃ」
そうして俺達は、花月を探しに分かれた。
あれから、数十分後に俺と夜桜はクエストエリアに着いたが、そこには誰もいなかった。
「クソッ。まんまと引っ掛かってしまった」
夜桜
「天月君、電話...」
「おっと、ありがとな」
プルルルル プルルルル
夏木
『天月、花月さんの居場所を捉えた』
「何処に向かえばいい?」
夏木
『パラステ酒場の裏だ』
「おっけぇ」
ツーツー
夜桜
「どうした?」
「今から、パラステ酒場の裏に向かう」
夜桜
「ど、どうやって?」
「飛行魔法やい」
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