序章
「ファイアーーーー!」
・・・
・・・・・
・・・・・・・ボッ
くそっ!どうしろってんだ本当に・・・
なんだか気が付いたら、山の中にいた。
御神木って言ってもおかしくないくらいには大きい木が、でぇーーん!って聳え立っている。
あちらこちらに・・・
とりあえず7日位かけて登ってみて、ようやく山頂あたりにはたどり着いたが
何もない・・・
本当に何もない、山だ・・・
しかも一度も見たこともない風景、「あぁ、これがもしかしたら・・・」とは思ったが何もないし何も起こらない・・・
なんかあるじゃん普通、「よくぞお越しくださった、我が国は・・・」とか「お前見かねぇ奴だな、どっからきたんだ?」とかさ、うわぁーーーー!いきなり魔物が!!とか・・・ない?
「其の方はもう死んでおる、これから違う世界に・・・」とか、色々イベントって起こらない?
たった一人山の中でどうしろと・・・
普通は山を降りるって思うかも知らないけど、霧がすごかったんだよ降りるには、だから登ったんだ、晴れてたからね
〇〇となんたらは高いところが・・・違うよ!晴れてたんだよ!!
だから、登り切ったんだけど本当に何もない。
そんで、魔法でも使えないかと練習を始めたんだ
俺の知ってる知識なんてたいしたもんじゃない。
火・水・土・風・光と闇・・・あとは何?聖属性?は光と一緒だろ?くらいだ
転生モノを、たまぁーに読む程度の一般人の俺が、何のイベントも起こらない山の中でどうしろと・・・
やることないから、試したさ マナ?ってやつを感じる訓練からね、常識だろ
おへその辺りにウンウン唸りながら、何か感じないかなー?って3か月はかかったね!
すごいと思わない?ただひたすらウンウン唸って3か月だよ!
そうして、やっとお腹の中になんかいるなーって感じたんだよ!
〇〇こじゃないよ?なんか蠢く感じのものがあったんだよ、これかな?って思って、今度はそれを体の中で動くように意識して、体の中で自由に動かせるようになったのが、そこからさらに半年後だよ!
思ったね俺は!きっと才能なんかないよこれ・・・・
でもさ、やる事ないんだよな 異世界ってゆうか不思議な処に来たのは2日目あたりで気が付いた
だってね、お腹もすかなければ、眠くもならない・・・
体が疲れても、ボーとしてれば元気になるんだ
山を降りないのかって思うかも知らないけどね、面倒臭くて・・・
どう考えてもどっか違う世界に来ちゃってるし、イベント待ってたんだよ!
そしたら、何も起こらないし、お腹もすかない・・・なら、魔法でも覚えて誰かに出会ったときに俺TUEEEEしたいじゃん!
そう思ってた時もありました・・・ハィ
9か月近くかかっって、マナなるものを体の中で動かして後はイメージが大事なんだよなって、指先からマナ出しながら火をイメージしながら、「ファイア」って練習
目に見えて火が出たのが、そこから3年・・・一応、火が出たら、水も出たし、爽やかな風も吹いた・・・
今は少しでも威力を出そうとしているんだけど、そこからはどうしていいかわからない。
出力を上げようにも、体の中のマナは一定量しかない。当然出す量にも限りがある。
毎日使えば、容量があがるって?ナイナイ変わらない。
試したよ?両手を広げて「みんな、俺に力を~」ってやってみたんだけど
フッ
協力したくないってさ・・・
そこから効率よく出せないか試しながら、ン十年・・・
何も変わらなかったよ・・・
35歳でこんな処にやってきて、間もなく還暦だ・・・
俺の冒険は?お姫差は?もう無理だよね?
お腹がすかないから、年も取らないとかないよ・・・普通にとるから、最近腰も痛くなってきたし・・・
倒す魔物もいないんだよ、一度だけ1年かけて山を降りたこともあったけど、たどり着けなかったよ・・・何処にも
やってらんないよ本当に・・・
とりあえずやることないから、日課(魔法の練習)はやってるけど、それだけ
ひたすら木を殴っても痛いだけだったし・・・
とにかく一人は寂しい・・・
あれから何年たったんだろう・・・
もう目も見えなくなってきたし、立ち上がる気力も無くなってきた
老衰なんだろうな・・・
こんな処で一人寂しく死んでいくとか嫌だけど、どうしようもないや・・・
せめて、異世界きたなら冒険したかったな・・・
ダメダ、目が霞んできた・・・意識も、もう・・・
今度生まれ変われるなら、せめて人里に頼むよ神様・・・
「お、ようやく呼びよったな!待っておったぞ!」
「ここは、異世界からの旅人に説明をする場所じゃ、これからお主には・・・」
「おい、目を開けぬか!おい!」
「おーい・・・死んでおるのか・・・おーい」
「さ、さすがに生き返らせることは・・・出来ぬぞ・・・」
「途中でも、声かければよかったのかの・・・」
●●●ミッステラル王国神殿●●●
現国王「司祭様、勇者様はどうなっておるのだ先々王の時代に勇者様が降臨なされると宣託があったきり、誰も現れぬではないか!もう我が国・・・もう国でもないわ!生き残っておるのも500人にも満たぬ!今夜が最後の決戦だ!今夜、この大陸から人族は消え去るだろう!何が神だ!頼っておった我等がバカだったのであろう・・・司祭様も今宵は剣を手に戦われい!癒しはもういらぬ!せめて一太刀報いてみせよ!」
司祭「神よ・・・我らをお見捨てになられたのですね・・・いや、神なぞそもそも居なかったのか・・・現れるはずのない勇者に頼った我らが・・・」
◇◇◇ 天 界 ◇◇◇
天使「あ、神様おかえりなさーい、どうでした?」
神様「ん、ん・・・」
天使「聞くまでもないですか?そうやって、自主性?ってゆうんですかね?頑張ってるみたいだから、ちょっと様子を・・・とかいってるから寿命がきちゃうんですよ!何回目ですか!!何回も言ってますよね!他の世界の神様達から笑われてるのわかってます?そんなバ〇な神様についてる天使の立場ってわかります?何回やらかす気ですか?いっそ〇ネばいいのに・・・あぁ、あなたは死なないんでしたっけね!永遠〇ズですか!あぁーそうですしたね!やだやだ、私が生まれ変わりたいですよ!」
神様「そ、そこまで言わずとも・・・」
天使「だ・ま・れ!!」
神様「・・・」
天使「あと一つだけですからね、神様が管理なさってる星は!あとは全部、破壊されたか魔人側に占領されたところばっか・・・本っ当に、神ですか?次失敗したら、あなたの権能引き継いで私が神になるんですが嫌ですよ、出来損ないの権能って笑われるのが見えてますから!次は呼んだら過ぎに能力渡して、さっさと送り込んじゃってくださいね!次失敗したら、私権能引き継いだまま魔神様側に寝返りますから!」
神様「そ、それは・・・さすがに他の神達が黙ってはおr
天使「出来損ないよりは、闘い甲斐があるって喜ばれると思いますよ!で・き・そ・こ・な・い よりね!!」
〇〇 ある日常 〇〇
やべ、今日も遅刻だよ・・・
学校なんてなくなればいいのに、とか思ってても無くならねーからなー、一応努力はしたんだよって汗かく為に走ってたら「こいつじゃ」て聞こえた声に、気がとられた瞬間
山の中にいた・・・
いや、なに?
ここどこ?
神様「わしは、この星を見守ってる神じゃ!」
だから?
神様「この星がいま、魔王率いる魔物たちに滅ぼされようとしておるのじゃ!」
へぇへぇ、それで?
神様「そのために、其方に力を与え、是非この星を魔王の手から救ってもらいたいのだ」
嫌です!
神様「其方はこの星において、魔法に適性が・・・」
つーか、人の考えよめるの?
神様「そうじゃ、わしは神様じゃからの」
じゃぁ、分かるでしょ?急いでるんだわ俺!神様だったら、俺が寝坊しないように起こせるでしょ?そんな事も出来ないのに、この星を救え?できるわけないじゃん!どうせ大した力もあたえられないんでしょ?
神様「いや、わしの力をもってすれば不可能を可能とし、全ての魔法を使えすべてのステータスにおいて人ならざる者に・・・」
いや、いいから・・・元の世界に返して!無駄に時間かけたくないから戻すときは、俺の学校の教室の前に届けろよ!
神様「そこをまげて、この星を救ってくれないか・・・頼むのじゃ」
カミサマってゆうの?自分でできないから、人に頼るってどうなの?まして、違う世界から無理やり呼んでさーどうなの?ダメダメじゃん、そんな奴が見てる星なんて終わってるじゃん!どうせダメ神様なんでしょ?
神様「イ。イヤ・・・ソンナコトハ・・・」
はい、決定!学校卒業して、就職も決まらずにプラプラしてたら、その時は話し聞いてやっから、とりあえず返して!
神様「わ、分かったのじゃ・・・その時はお願いするのじゃ・・・」
◇◇◇ 天 界 ◇◇◇
天使「バカですか!、何、返してくれてんですか!この星どうするんですか?終わりですよ!」
神様「いや、引き留めて助けてもらおうと・・・」
天使「あれで?あれで、残って助けてくれる奴がいるんですか?あれで残ったら、クズですよ?俺TUEEEEとか、女は全部俺のモノーーとか、そんな奴しかいないですよ!なんか考えないんですか?毎回毎回山の中に呼び出して、人攫いですか!えーえぇー人攫いでしたね!あなた神様でしょ?救ってもらいたいとか、頼むじゃとか、何様ですか!えーえぇー神様でしたね!ホント使えねーーーーーー!!」
神様「・・・」
天使「もっかい、呼び出して連れてきてください!あと、こっちでやりますから」
神様「いや、さすがにそれは・・・わしにも神としての・・・」
天使「プライドですか?落ちこぼれが何言っちゃってるんですか?あなたが消えたら、その落ちこぼれで出来損ないの権能、私が引き継いじゃうんですよ!とっと呼べ!!」
神様「はい・・・」
そうして最後の戦いが始まる・・・・
始まるのか・・・
始めたい・・・