非常の手紙
お会いしたことはないけれど、思い出のような若葉様、「片道書簡」ありがとう御座いました。片道に甘えて返事を差し上げなかったこと失礼いたしました。貴方様はおかわりなく若葉を茂らせていることと存じます。私は今貴方様におことわりしなければなりません!! 私は貴方様と黙約を交わした覚えはありませんが、私にはある非常があるのです。それをどうしても貴方様にお話しすることが出来ません。私がこの様なことを申上げれば、深くお考えになるでしょう。貴方様はその非常を話してくれとおおせでしょう。しかし私はその非常を話すくらいなら、不潔に濁ったスープに気道を塞がれて窒息死したほうがどんなに幸せでしょう。そのスープは拒食症の人が一口啜って退けたものです。どうか私の様な者はこの世にいないと思って下さいませ。貴方様が私に今度御手紙を下さいますその時は、私はこのワンルームにはおりません。非現実の王国で暮らしていると思って下さいませ。私は貴方様の言葉を一生忘れません。借り暮らしの言葉であれ、血と肉となった紛れのない言葉であれ。私はもう失礼しなければなりません。私はこれが最後の手紙です。箱庭のユキを捜して下さいましても私はおりません。
このチョコを
美味しいよと
ヤツが言ったから
なろうラジオは
さらば記念日
お別れいたします。
若葉様 サヨウナラ