表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国王がいなくなりました。  作者: 木賊
二章 リエル視点
7/26

突然のしらせ

ある日の事だった。

ドタバタと、大きな足音を立てながらリウムが走ってきた。

「はぁ...はぁ...」

いつもの事なのでほおっておこうと思った。

「なんだ?またナンパに失敗したのか?」

茶化すようにいいながらリウムの顔を見た。

俺は驚いた。

いつも阿呆みたいな顔をして行動の殆どが幼稚。

最近13になった筈。

そんなリウムがとても深刻そうな顔をしていた。

今回ばかりはいつもの阿呆な事ではないみたいだ。

「リウム...?どうした?」

いつも阿呆な妹だが、何か大変なことがあったなら、聞くべきだろう。

これは兄としての努めだ。


目に涙を浮かべながらリウムはこちらをじっと見つめた。

「......何かあったのはわかった。取り敢えずその何かを教えてくれ。」

リウムの唇が震えている。

今回は相当だ。

「深呼吸して、少しずつでいいから...」

か細い声でリウムは言葉を紡いでいった。

「あのね...キサラギさんが...」

キサラギ...?たしか、リウムが好きな人だった筈。

「キサラギさんが...死んじゃったの...」

「は?」

つい阿呆みたいな声が漏れた。

「キサラギさんが死んじゃったのっ!!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ