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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
二章 リエル視点
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日常

いつも平穏で代わり映えのない日々。

この平和さが、俺にとって辛くもあり、大切なものである。

矛盾している。

何言ってるんだ俺。


「にいに~あそぼ~」

まぁ、こんな日常に慣れちまったからこういうふうに考えるのだろうか...


いや、本当に何言ってるんだ俺。


「エル兄ー。ご飯食べたいんだけど。」

「は?」

「そんな顔しないでさ、ご飯つくってよ。」

そんな顔、とは。

いつもどおりの顔なはずなんだが。

「今俺はイレンと遊んでんだ。邪魔すんな。飯くらい自分でつくれ。」

リウムは膨れっ面になり、拳を握り始めていた。

「...奥の棚の砂糖菓子食っていいぞ。」

その言葉を聞いて、リウムは目を輝かせた。

...と、思ったら、いつの間にか、消えていた。

奥の棚を漁るおとが聞こえる。

「いつの間に...」

「にいに?遊んで。」

イレンが不安そうに俺の顔を見つめる。

「あ、ああ。わかった。」


安寧、か。

ふと考えるときがある。

それはいったい幸せなのか。

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