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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
一章 ナタヌ視点
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恩人、その名は

男の人は不思議そうな顔をして僕の顔を覗き込んだ。

「右と左で目が違う...オッドアイの子、か。」

「おっどあい?」

「いいや、気にしなくていいよ。」

目を泳がせながら男の人は言った。

「君の名前は?」

名前は教えちゃダメ、ってお母さんが言ってた。

何でかはわかんないけど。

「教えちゃダメってお母さんが言ってたから教えない。」

男の人は少し困ったような顔をしたけど、すぐに笑顔になった。

「そっか。じゃあ僕は名乗っておくね。僕の名前はラト。」

ラト、と名乗った人はお母さんの所に歩いていった。

「君、君のお母さんのお墓を作ろうとおもうんだけど...嫌だったらやらなくていいよ。」

お母さんの、お墓。

お母さんは死んじゃってるんだ。

何回考えても信じきれない。

でも、ここで泣いたらいけない気がして。

「僕もやる。お母さんのお墓つくりたい。」

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