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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
五章 キサラギ視点
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これからの未来を。

取引では相手側がとても高い値段を要求してきたのだ。

「父上...」

父上は少し困った顔をしたが、こちらの目をしっかりと見据え、

「この子の命に変えられん。」

そして金を積まず言った。

「私はこの子たちを解放させる。」

「ハッ!なんだ?金が払えないか?」

すると入り口から沢山の兵士が入ってきた。

「お前を人身売買で捕らえる!」


後に聞いたがこのまちの頂点に臣下を向かわせておいたらしい。

いくつもの子供が親と思われる人のもとに帰っていく。

だが、私の命を救ってくれたあの女の子だけ、一人で佇んでいた。

そうだ。あの子は親がいないのだった。

「ねえ。」

女の子はこちらを振り向いた。

「わたし、あなたと、いきたい。かえりたい。」

私はそういってくる目に既視感をおぼえた。

「そうか。わかった。レイリア。」

「れいりあ?」

しまった。

「すまない。つい、妹に似ていたものだから...」

「わたし、れいりあ?」

この子がレイリアというわけではない。

「名前は?君。」

「わたし、なまえ、ないの。」

そうか。だったら。


「じゃあ、君はアイリア。これから宜しくね。」

「あいりあ...あいりあ!うん!」


私たちはすぐに惹かれていった。

仲睦まじい、兄妹のように。

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