これからの未来を。
取引では相手側がとても高い値段を要求してきたのだ。
「父上...」
父上は少し困った顔をしたが、こちらの目をしっかりと見据え、
「この子の命に変えられん。」
そして金を積まず言った。
「私はこの子たちを解放させる。」
「ハッ!なんだ?金が払えないか?」
すると入り口から沢山の兵士が入ってきた。
「お前を人身売買で捕らえる!」
後に聞いたがこのまちの頂点に臣下を向かわせておいたらしい。
いくつもの子供が親と思われる人のもとに帰っていく。
だが、私の命を救ってくれたあの女の子だけ、一人で佇んでいた。
そうだ。あの子は親がいないのだった。
「ねえ。」
女の子はこちらを振り向いた。
「わたし、あなたと、いきたい。かえりたい。」
私はそういってくる目に既視感をおぼえた。
「そうか。わかった。レイリア。」
「れいりあ?」
しまった。
「すまない。つい、妹に似ていたものだから...」
「わたし、れいりあ?」
この子がレイリアというわけではない。
「名前は?君。」
「わたし、なまえ、ないの。」
そうか。だったら。
「じゃあ、君はアイリア。これから宜しくね。」
「あいりあ...あいりあ!うん!」
私たちはすぐに惹かれていった。
仲睦まじい、兄妹のように。




