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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
五章 キサラギ視点
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過去の記憶

月が青白く輝く日のこと。

私はふと妹のことを思い出していた。

「レイリア...」


レイリア。私の妹。

でも私は彼女を救えなかった。

私が弱かったのだ。

レイリアが七のとき、山賊に襲われ、その傷がもとで、命を落とした。

私があのとき、もっと強ければ。

「あなた...?」

アイリアが私のもとへ心配したような顔で近づいてきた。

「ああ。レイリアのことを思い出していたんだ。」

「レイリアさん、私も会ってみたかった。」

アイリアは遠くを見るような目をした。

「ねぇ、あなた。」

アイリアがすり寄ってくる。

そして私の腕に彼女自身の腕を絡めた。

「私の名前、レイリアさんから来てるんでしょ?」

「知っていたのか?」

そう聞き返すとアイリアは微笑んだ。

「ええ。勿論。もっとも、あなたから教えてくれたんですよ?」

「はは。そうだったか。」

アイリアと出会った時のことがだんだん思い出されてきた。

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