驚きの真実
キサラギさんに会いたいな、って思った。
だからキサラギさんに会いに行く!!
「ふんふんふん♪」
鼻歌まじりで町を歩く。
すると、所々にピアスとかをたくさん着けた人が歩いていた。
気味悪...
そう思っていると、その人は私の元にまっすぐ近づいてきた。
「えぇ...?」
「あ。君、リウムちゃんだよね?」
「何で私の名前を知ってるの?」
私の名前を知っている...と、言うことは。
「私、いつの間に人気者になってるの!!?え!本当!嬉しい!」
ピアスの人はドン引きしている。
反省反省。
「で、リウムちゃん。話を戻すよ。」
喋るたびにベロについてるピアスが姿を見せる。
キモい。
「リウムちゃん。落ち着いて聞いてね?」
「まぁいいけど?何?」
私は耳を疑った。
「え?キサラギさんが死んだ...?」
「うん。庭で血を流して死んじゃったんだって。」
ピアスの人はニコニコしている。
「ちょっ...それ、どこで聞いたの!?ねぇ!!」
ピアスの人は笑顔で、
「じゃ、言うことは言ったよ。アディオース!」
そう言って人混みの中に消えていった。
嘘...キサラギさんが死んじゃったなんて...
私はしばらくそこに佇んでいた。