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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
三章 ラト視点
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思案

この子の父親はいない?

...いや、きっと覚えていないんだ。

みたところ五か六。

最後にキサラギさんを見たのは最大で四歳くらい、かな?

うーん...


とにかく、この子をほおっておくわけにはいかない。

キサラギさんの息子であっても、そうでなくても、この子はオッドアイ。

誰か身寄りがあるとは思わない。

「そっか。じゃあ、僕の家にくる?」

子供は少し考え、寂しそうな顔をして返してくれた。

「僕、ラトさんのお家に行きたいです。」

少しでもこの子の心が落ち着くよう、微笑んだ。

「フフッ。これからよろしくね。」


子供と自分の家に行くまで、いろいろ考えた。

あの兵士の鎧は確か、国王がいなくなってから現れた、自称国王の元で働く兵士が身に付けるもの。

現国王がきっとこの子を殺そうとしたのだろうか?

となるとどうして?

これから政治をする上で存在が邪魔になったから?

...今のところキサラギさんのことを殺したとされている人は処刑されている。

でもその人はずっと「なにもしていない。」と述べていた。

僕の推測が正しければ、現国王は何らかの理由でキサラギさんを殺して、あの処刑された人に罪を被せた?

なんとなく合点がいく。

いつかこの子が生きていると知られたら、殺しに来るだろう。

ならば、僕がこの子を守らないと。


次期国王になるこの子を...

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