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国王がいなくなりました。  作者: 木賊
三章 ラト視点
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わかったこと。

僕の顔を見つめる子供の顔、というか目に僕は違和感を覚えた。

子供の顔をまじまじと見つめる。

子供は不思議そうな顔をしていた。

「右と左で目が違う...オッドアイの子、か。」

つい声が漏れてしまった。

それを聞いて子供は不思議そうに言い返した。

「おっどあい?」

「いいや、気にしなくていいよ。」

あわてて誤魔化す。

「君の名前は?」

子供は少し考える素振りをして言った。

「教えちゃダメってお母さんが言ってたから教えない。」

困ったな...なんて呼べばいいんだろう。

取り敢えず、この子に心配をかけさせないよう名乗っておこう。

「そっか。じゃあ僕は名乗っておくね。僕の名前はラト。」

そういいながら、アイリアさんの元に近づく。

苦痛に満ちたような顔をして、息絶えてしまっている。

とても痛々しい。

せめて、キサラギさんの近くで眠らせてあげたい。

「君、君のお母さんのお墓を作ろうとおもうんだけど...嫌だったらやらなくていいよ。」

こんなに幼い子供に親の親の亡骸を長時間見せておきたくはない。

子供は少し考え、

「僕もやる。お母さんのお墓、つくりたい。」

そう言った子供の目はキサラギさんによくにていた。

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