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10話

更新が遅くなってしまい申し訳ありません。


 「おい、ハゲ良真」


 「なんだ、ハゲ悠人」


 「俺は別にハゲてないし、この空気どうしてくれるん?」


 「さぁ?」


 「いや、さぁ?って」


 今現在の状況はと言うと、テーブルの席に四人座っており、俺の横にいる彼女である美琴は顔を赤くさせたまま下に俯いている。向かえの良真と凛はお互いにじゃれあっている状況である。

 てか、こんな状況でじゃれあうな。

 もとはと言えば、良真お前のせいだろ。


 「てか、良真と凛は知り合いなのか?」


 「知り合いも何も凛はうちのマネージャーだぞ」


 良真がそういうとお互い顔を合わせて、「「ねー!」」と言うことから仲が良いことは伝わった。

 なにお前ら事前に打ち合わせでもしたんか?


 「ところで、美琴と凛はどうしてここに?」


 「先輩たちに奢って貰おうと思って!」


 「素直すぎだろ」


 「半分は嘘でどこかでみーちゃんと勉強会でもしようかなって思ってたんですけど、先輩たちがこの店に入っていくのが見えたので付いていきました!」


 凛がそう言うと、美琴も同意するようにコクコクと頷いていた。

 奢るのは全額良真に任せるとして、まさかさっきの会話を美琴に聞かれてたとは…トホホ。

 

 「とりあえず、美琴たちは何か頼まなくていいのか?」


 「はっ!本来の目的を忘れてました!」


 「本来の目的は、勉強会なんだろ」


 凛はそんなことを聞かず、「腹が減っては戦も出来ぬ」と戦場に行くわけでもないのに端から端へとメニューを必死に探っていた。

 目がガチすぎて、怖っ。


 「美琴はどうする?」

 

 「私は晩御飯食べれなくなるからいい」 


 俺の彼女は、体の小さい分そんなに食べない。だが、美琴の腕や足を見るとすぐにでも折れそうなので心配ではある。

 俺が美琴を腕や脚を凝視していると、恥ずかしそうにもじもじさせていた。

  

 「そんなに見られると恥ずかしい…」


 あ、やっぱりさっきの俺の言葉は間違ってたわ。訂正するわ。

 天使じゃないわ。女神だわ。

 その恥じらいは、反則だろ!可愛いすぎるって。えぐいて。


 「悪い、悪い。女神がい、いや、何でもない」


 美琴は、?と言った顔でこちらを顔を覗いてきた。可愛い。

 俺と美琴が話していると、向かいの二人から視線を感じた。


 「なんだよ」

 こちらをじろじろと見てくる二人に問いかけた。


 「いや~おあついですな!」

 「ですな!」


 だから、そのコンビネーション技何なんだよ。

 てか、お前ら仲良すぎだろ。

 そんなコミュニケーションをとりながら、四人で話をした。


 それから、凛が注文し、全員が食べ終わると結局、勉強会の勉の字もやらずにその場で解散となった。

 ちなみに、良真に全額払わせるつもりだったが、可哀想なので9割払わせた。


 その後、俺は美琴を家まで送くることにした。

 

 「送ってくれてありがとうございます!」


 「まぁ、彼女を1人で帰らせるわけにも行かないからな」


 そう言うと、美琴は嬉しそうにアホ毛を元気に振り回していた。

 その頭を見て犬みたいだな~と感じつつ、家の前に着いた俺は美琴に別れを告げる。


 「じゃあ、また明日な」


 「はい!お気をつけて下さい!」

 

 そう言うと、こちらに向かって手を振りながら、美琴のアホ毛はしゅんと寂しそうにさせていた。

 いや、犬か!

 


  

 

 

 

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