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6【指輪】

自分がハイ・ファンタジー書くの向いてないことが何となく理解出来ました。

書けなくはないが結構しんどいしそこまで面白くないっていう困った状況です。

それからは何事もなくドルンドの前まで来ることが出来た。


「少々お持ちください」


「トウマ様のことも伝えておいてくださいね」


「はい、かしこまりました」


護衛はそう言って門番のところまで行った。

そして、すぐに門の中に入ることが出来た。


護衛の人は恐らくだが身分証提示に行ったんだろう。

それにしても本当に身分証なしでも街に入れたな。アルティア様には本当に感謝しなければいけないな。


「カイト様、亡骸のこともありますのでこのまま私達の泊まる予定の宿まで来てもらえないですか?」


「はい、最初からそのつもりでしたのでいいですよ」


「ありがとうございます」


そうしてとても豪華な宿の前まで来た。


「少し準備してもらいますので、中で一緒に休憩して待っていましょうか」


「わかりました」


そうして、豪華な宿の中にはいる。


「うわぁー、凄いな。

どれも高そうなものばかりだ」


周りを見渡すと高そうな家具や絵が数多くあった。


「ふふっ。」


俺が周りをキョロキョロと見渡しているとアルティア様に笑われてしまった。


恥ずかしい!


「あ、ごめんなさい。

少し可愛いと思ってしまったもので」


その言葉に恥ずかしくなり顔も赤くなってしまう。


「それでですね、盗賊の件と亡骸を運んでもらって件のお礼をしたいのですが何か要望はありますか?

出来るだけその要望にそいたいと思っております」


「いえ、お礼はいいですよ。

ここまで送ってもらったのと街に入れるように融通してもらえてとても助かりましたから」


俺は本心からアルティア様と俺との貸し借りは無しだと思っている。


「それでは私が納得出来ません。

街へ案内することは街の場所がわかっている人なら誰にでも出来ますし、街に入れるようにしたのだって多少の地位や信用があれば出来ます。

それに比べてトウマ様が私にしてくださったことは大きすぎます。

トウマ様がいち早く盗賊の接近に気づいてくれなかったらもっと多くの被害が出ていたでしょうし私も死んでいたかもしれません。

それにトウマ様がいなければ亡骸を運ぶことも出来ませんでした。

どちらの方が助かっているかなど一目瞭然ではないですか」


「そ、そうですかね?」


「はい、そうです」


それにしてもアルティア様は真面目な人だな。

例え自分の利益画の方が圧倒的に大きいとしても相手がそれでいいと言ったら得したと思うだけでこうやってしっかりとお礼をしようとはしないだろう。


「それでは一つお願いがあります」


「はい、何でも言ってください。

出来る限り頑張らせてもらいます」


「私が困っている時にいの一番に助けに来てください」


「え?」


アルティア様が困惑したような顔をする。


「俺は、自分で言うのはなんですが剣の心得はあるのでレベルさえ上げれば結構強くなれるでしょう。

しかし、私はどれだけ強くなっても所詮は平民です。

貴族の圧倒などに潰されてしまう可能性は有り得る 話しだと思います。

なのでそうなった時、助けに来てください。

それが俺の頼みです」


「はい、わかりました。

トウマ様が困った時必ず私が助けに行きます」


アルティア様は真っ直ぐ俺の目を見て言った。


「はい、頼りにしていますね」


コンコン


ちょうど話しが終わったところで部屋にノックの音が響く。


「はい」


「お嬢様、準備が整いました」


どうやら亡骸を置く場所が出来たので呼びに来てくれたようだ。


「トウマ様、それではお願いします」


「はい、わかりました」


それからは呼びに来てくれた人の指示に従い、亡骸を置く。


「それでは用事も済みましたので、自分はこれで」


「はい、ありがとうございました」


「それでは」


「あ、トウマ様!

少し待ってください」


俺が立ち去ろうとした時何かを思い出したのかアルティア様に呼び止められた。


「はい、なんですか?」


「これをお持ちください」


そう言ってアルティア様は指にはめていた指輪を俺に渡した。


「お嬢様!」


「あのこれは?」


指輪に付いている宝石にはボワラクテ家紋が浮かんでおり、一目見ただけでこの指輪がとても大切なものだということがわかる。


「あなたが本当に困った時この指輪をある程度身分のある人に見せてください。

必ず力になってくれるでしょう」


返そうと思ったがアルティア様の目は真剣なものだったため素直に受け取ることにした。


「わかりました。

大切にします」


「それではまた会いましょう」


「はい、その時を楽しみにしています」


そうして、俺は今度こそその場を去った。


今日も読んで下さりありがとうございます。

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