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2【5種族】

「山の中か」


扉の向こう側は山の中だった。


「そういえばどこに飛ばされるか聞いてなかったな。

まあいいか。

とりあえず情報収集だな」


俺は近くにあった気の根元に座り、マジックバックから取り出した本を広げる。


さて、何から調べるかな?

とりあえず、あのマジックバックが俺が知っているマジックバックで合ってるか調べてみるか。


それから俺は三十分ほど本を読んでいた。


『グゥゥゥゥ』


「あ?」


変な鳴き声が聞こえたので顔を上げてみるとそこには一匹のオオカミがいた。


あれって多分魔物だよね?

完全に俺をロックオンしてるよね?

まあ、魔物がいる世界って聞いてたのにこんな所に呑気に座って本なんか呼んでたらどうぞ狙ってくださいって言ってるようなものか。


それにしてもこれがこの世界初の戦闘だな。


「ははっ!」


俺は嬉しさに頬を緩ませながら神から貰った刀を鞘から出し構える。


『グルルルッ』


オオカミは威嚇しながらジリジリと俺に近寄ってくる。


とりあえずカウンターを狙うか。


俺は刀を構え、じっとオオカミが仕掛けてくるのを待つ。


オオカミは俺の倍ぐらいの大きさがあり、爪も牙も鋭くまともに攻撃を受けたらひとたまりもないことは明らかだ。


『グルァ!』


痺れを切らしたのかオオカミが地面を蹴り俺に向かって突進してくる。


「ふっ!」


俺は横に転がってその突進を躱す。


やべぇな、カウンター決めるつもりだったが躱すのが精一杯だったぜ。

それにどんな脚力してんだ?

あいつが踏み切った地面えぐれてんじゃねーかよ。

長期戦になったらこっちが不利だな、出来るだけ早急に終わらせるか。


『グルァァ!』


オオカミは俺に噛み付こうと牙を剥き出して突っ込んでくる。


俺はさっき転がって避けた時に左手で取っておいた砂をオオカミの目にめがけて投げつけ、すぐさまオオカミの後ろに回り込む。


『グルァ?!』


オオカミが目に砂が入り動きが鈍っているところで後ろ足のアキレス腱と太ももを斬りつける。

刀の斬れ味が良いためかスパッとほとんど抵抗なく斬ることが出来た。


『グルァァァァ!』


オオカミはアキレス腱と太ももを斬られたことにより、後ろ足が立っていることが出来なくなり、犬のおすわりみたいな体制になってしまう。


オオカミは俺を攻撃をしようと必死にもがくが、砂が目に入り上手く周りが見えていないのと後ろ足を斬られ立ち上がれないことから片手で攻撃をしようと手を振り回しているだけで、じゃれているようにしか見えなかった。


俺はそこまま次はオオカミの首を狙い刀を振り下ろす。


スパッ!


オオカミは結局、砂が目に入り俺を見失ったまま俺に首を斬られ絶命した。


【レベルが1から3に上がりました】


「お、これがさっき本で見たレベルアップの報告か!

いや〜自分のレベルが上がるっていうのはなんか考え深いところがあるな!」


俺はジャンプをしたり屈伸をしたりして自分の体がどう変わったかを確認する。


この世界には人族、エルフ族、獣人族、ドワーフ族、魔人族の五種族が存在する。

それぞれの種族には見た目の他に能力にも特徴が存在する。


獣人族は、身体能力がとても高く、鼻もよく効き、第六感も存在しているため感知に長けた種族だ。


ドワーフ族は、パワーが圧倒的に強く、皆が想像している通り、鍛冶に長けた種族だ。


エルフ族と魔人族は魔法が使え、エルフ族は弓がとくいな種族で魔人族は身体能力が高く五種族で一番強いされており、魔人族も自分達が一番強いと自負し他の種族を見下し戦争を仕掛けたりしているらしい。


最後に人族、人族は基本的に頭は他の種族より良いとされている。

しかし、身体能力は基本的に一番低い。

基本的にというのは人族にだけレベルという概念が存在するからだ。

レベルが上がる度に身体能力が少しづつ上昇していくのでレベルを上げていくと獣人族の身体能力を超えることも可能だ。


「うん!

そこまで明らかにでは無いがちゃんと身体能力が上がっているな!

とりあえず、あのオオカミはマジックバックに入れておくか」


俺はオオカミのところまで行きマジックバックに詰める。


果たしてこのマジックバックはどのぐらいの容量があるのだろうか?


「さて、これからどうするか。

まず街に行きたいよな、ギルドに行って身分証も作りたいし。

でもここどこなんだ?

地図は本に載ってたけどここの位置がわからんから地図見ても意味ないんだよな。

とりあえず歩くか森から出れたらここがどこからある程度わかるだろう」


俺はとりあえず森をぬけるべく歩き始める。


今日も読んで下さりありがとうございます


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