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森山さんと一つに……


「どお? 佐嶋君? 意外に良い具合でしょ? 私の中」


 森山さんの18禁的なお言葉通り、森山さんの中は意外に快適だった。

 空気とか無いんじゃないか?

 とか不安があったが、そもそも俺はすでに酸素とか必要ないのか、それとも森山さんの中は換気も十分なのか息苦しさはない。

 

「……は、はい。すごくイイです」


 デスナイトの鎧の中は。

 鎧の中とは思えないくらい。というか、明らかに別の異空間めいた感じで。

 本来鎧があるべき場所に手を伸ばしても、何かに触れるようなことはなく。

 手足もすごく自由に動かせる。

 しかし、その手足を俺は見ることは出来ない……。

 視界は森山さんと共用なのか外の景色が普通に見えているからだ。

 なんか、不思議な感じ……。

 

「佐嶋君。動いてもいいよ、私は大丈夫……」


 森山さんも初めて俺を入れるので。実は緊張していたのかもしれない。


 今後の戦闘などあれば、森山さんの激しい動きで中の俺も鎧の中でシェイクされるかもしれない。

 彼女の戦闘に支障が出てはいけないので、念のため俺は確認する。


「けっこう激しくても大丈夫ですか?」

「……うん。いいよ。佐嶋君の好きなようにして……」


 

 なんだろう。

 森山さんの声が、俺の耳元でささやくように、妙にエロく聞こえてくる。

 鎧の中だからか?

 なんか俺、ドキドキしてきたぞ。


「なんか。羨ましいなお前ら」

 ……吉田さんが空気ぶち壊しの発言とともに。俺たちの意識を本来の目的に戻す。

「なぁ、あれじゃないか? ゴブリンの砦って」


 吉田さんが指をさす方向を森山さんが見てくれたので、俺にもその建物が見える。

 俺たちのいる場所は小高い丘の上で、見下ろすように眼下には平原が広がっていた。

 そして1キロほど離れた場所に、太い円筒状の短い搭のような建物が見える。

 灰色のその建物の周りで、なにかが動いているのも見えた。


 あれが今回のミッションのターゲットらしい。


「佐嶋君。心配しないで、私が佐嶋君を守るから……」


 耳元でささやく森山さんの声がやさしかった。

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