非テンプレ物の王道ファンタジーやダーク・ファンタジー書きは、明確な「ボスキャラ」を用意しておいた方がいいんじゃないか?
ちょっと私個人が書いている「死の翼は冷酷な舞台に舞い降りる。」の執筆の最中に気付いた事なのですが。
この話を終わらせたいと思ったわけですね。
エタるとか、そういうのではなくて、ストーリーとしてちゃんと完結させたいと。
それで、思い至ったのが”ちゃんとラスボスを出して、それを主人公サイドが倒す”という事でした。
で、これって、ファンタジーや英雄譚の基本概念である、最終的な主人公が挑むべき試練にあたるんじゃないのかな、と。
少年漫画を読めば分かると思いますが、大体、各エピソードにおいて大ボスがいたり、あるいは、最終的にラスボスと対峙したりしますよね?
最近は余り触れていませんが、日本のRPGもそういったものが多いですよね?
なろうや他のWEB作品においては、終わりが見えない話が多いですが。
なろうテンプレート以外の、ダーク・ファンタジー書きないし、王道ファンタジー書きは、残酷な描写や、テンプレとの差異化ばかりを意識する余り、物語の基本概念である、主人公の最大の試練である「強大なボス敵を倒す」や「ラスボスを倒す」という視点が欠如している作品が多いんじゃないか?
と、思った次第です。
まあ、あくまで私が読んできた、WEB作品に、そういったものが多かっただけですので、実際の処は分かりませんが……。
ただ、視点としては、必要なんじゃないかな、と。
異世界転生系のテンプレ物って、結構、敵キャラが弱かったり、そもそも敵キャラに人格が無かったりするじゃないですか。
で、非テンプレ物で、王道ファンタジー及びダーク・ファンタジーを書いている方は、そもそも、ストーリー構築の基本概念である「主人公の壁となる強敵」を出したり、ストーリーの区切りであるエピソードごとの「ボス敵」を出したり、最終的に話を終わらせる為の「ラスボス」を用意するべきなんじゃないか?
って思った次第なんですよ。
ストーリーを終わらせたくないっていう方も多いと思うので、少年ジャンプ方式で、各エピソードにおいての「ボス敵」を用意する、という考えでも良いと思います。
序盤ないし中盤に出さなくても、存在を匂わせたり、黒幕として実はストーリーを操っていたりする存在として、主人公サイドにとって重要な壁や物語の着地地点となる「ボス敵」の存在は必要なんじゃないかな、と。
特にバトル要素の入っている作風の場合は、やはりそういった存在を作っておいた方がいいんじゃないかと思います。
ストーリーを完結させないにしても、各エピソードにおける「ボス敵」を作るだけで、だいぶ違うんじゃないかな?
と。
主人公の宿敵となるべく存在は、その作品の重要なテーマになるんじゃないか?
とか、そんな事を考えていました。
主人公と光と影のような存在にしてみると、作りやすいかもしれません。




