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ダークな作品を描き続けるのは、私の人生の一部なのだと思う。

今回は、丁寧語で文章を記させて頂きますね。



私は、文章を書く時、この世界の不条理さや構造的な暴力、世の中の仕組みのおかしさを伝えたいと思って書いています。


それがどれだけ成功しているかどうかは不明なのだけれども。


人間は邪悪だと思うし、暴力というものから逃れる事は出来ないと思うわけですね。


更に言えば、あらゆる表現物は暴力性を帯びていると思うわけですね。




ふと思うと。


十代の頃に学校生活に溶け込めなかった事とかが、私のグロ趣味やダーク・ファンタジー好きなどに確実な影響を与えているのだと思います。


まあ、中学生の頃から桐生操の「黒魔術白魔術」の本とか読んでいましたしね。

その頃から、人間の邪悪さや暗黒面に惹かれていたように思います。



慢性的な鬱や、世界に対しての不信感。他人に対しての不信感が拭い去れないのですが。


基本、物凄いネガティブですし、明るそうな人格とか、ポジティブな人格って結構、頑張って作ってきたんですよね。


リアルの私って、かなりコミュ障らしいですし、……あ、ネットでもそうでしたね。



私は、生きる事や死ぬ事を考えながら、本を読んで、小説を書き綴っています。


何の為に自分が生まれてきたのか……。


それを自問自答しながら、答えを探して、それが小説を書き続ける事でした。



私は小説を読む上で、書籍を読む上で、単にそれを娯楽として楽しむだけでなく、触れて実りのあるものを求めているわけですね。


その為に、悲惨なスラムのルポや、アウシュビッツやチェルノブイリの手記などにも大量に興味を持ちました。




もっと直接的に言うと、私は「中身の無い作品」が嫌いなんですよ。


中毒的に読んでいる、ホラー作品でさえ、出来れば死生観に関して作品の中に盛り込んだものが好きですね。


当然、音楽なども作り込まれた歌詞や楽曲、世界観のあるミュージシャンの作品が好きです。



此処で言う、中身の無い作品というのはインスタント・ラーメン的というかコンビニ弁当的というべきか……。

あるいは、最近だと、アプリが近いのでしょうか。


とにかく「即物的に快楽を得られるもの」は苦手なんですよ。


何度も読んで、味が出てくるタイプの作品が好きですね。



それから、萌え、というか、フェティッシュ(性癖、性的嗜好)ばかりを全面に出している作品も苦手な部類ですね…………。



最近は宗教書をよく読んでいます。


エリアーデという民俗学者の著作を何度も読み返していますね。


今、読み始めているのは「シャーマニズム」という本の上下巻でしょうか。


何故、人間は宗教を作り出すのか。

何故、人間は宗教を求めるのか。


そんな事を考えています。


仏教書や旧約聖書、新約聖書やタルムードの断片、神道にも強い興味がありますね。


最近、ハマっているのはエジプト神話でしょうか。


エジプト神話においては、魂は不死であるそうですね。


輪廻転生は世界各国に類型があるそうです。




私は小説を書く際に、ダークさや残虐さ、グロテスクさを描いていますが。


根底にあるテーマは「読者に考えて欲しい」と思っているのかもしれません。


結局の処、この世界に暴力は満ち溢れていて、つまり人間はどうすれば暴力と向き合う事が出来るのか?


何故、人間は苦しむのか、不幸を感じるのか、貧困や差別が起こるのか。


戦争の死者よりも、自国が国民を殺す数の方が多いのか……。



古典文学や宗教書に触れて思う事は、


仏陀やキリストの誕生以来、

二千年以上経過した今でも、この世界の本質的な構造自体は何も変わらないのでしょう。



哲学者のハイデガーは「哲学とは死ぬ事の覚悟を学ぶべきものだ」と説きました。


実存哲学者のレヴィナスは「存在する事の暴力性」を説きました。


アガンベンは「ホモ・サケル」という著作で、命は選別されていく事の構造を記しました。


読んできた、宗教書や哲学書は、この世界を知る上での地図やコンパスであり、

私が書きたいものを学ぶ為の教本ですね。




なろうでは、数年前に書いた作品を多く投稿していますが。


私はもっと深みのある作品を書いていきたいです。


数年の間、友人の自死、病死など、あらゆる事が起きました。


私の作品の読者で、酷い家庭環境を生き抜いてきた人達とも沢山、お話を聞いてきました。



昔、大学生時代にずっとずっと社会を世界を恨み、憎み続ける文章を書いて、みんな死ねばいいと思っていましたが。


共同生活を行っていた、二人目の父親のように感じていた祖父の死によって、大きなショックを受けました。人は身近に死ぬものだ、と、少し遅れながらも知る事になりました。



色々な体験をして、色々な方と触れて、もっと深みや重みのある作品を書いていきたいと思っています。

多分、十代の頃から、そういうものを書いていくんだろうなあ、と漠然と考えていました。



私は闇を書き続ける事で、光に到達するような物語を綴りたいな、と思っています。


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