五月雨
今日で5月も終わりです。
ボク、雨の日、嫌いじゃないです。嫌う方、多いけれど。
しとしとと降る雨をアンティークなカフェのガラス窓越しに見ていると、とっても情緒が落ち着きます。
ボクの詩の中にも、よく雨の描写が登場します。
雨、カラフルに開いた傘たち。レインコート。水溜まりに映るヘッドライト…
ここで一句。
『雨の日の 届き届かぬ 君の声』
ボクの生家のあたりは、雨の日だけ、船の汽笛の音が届きます。汽笛の音は、欧州の抽象画をボクに連想させます。
この場を借りて、詩も作っちゃおうかな!(笑)
「 『何故?』君が呟く。
別れ。さよなら。儚い恋だった。
こんな日はいつも雨。
夕映えはない。
『何故?』何故なの、ともう一度君が言う。かすれ疲れた声。
ハイブリットカーは音もせず、忍び寄るわ。貴方の突然の別れ話、何の前触れも…水溜まりを踏む水音さえもなかった…
ボクは無口。君の涙。遅すぎる時過。
約束。誓い。そんなものたちもこのぬるい雨にほどけて。
まだ若い僕達。男にも突然の心変わりはある。いや…
男の重圧を感じ始めた近頃。君という選択肢はなかった。
『ごめん。』それだけいって、君を降ろした車が、雨音だけを残して、、、
去る。」
タイトルは
『最後に。最後は。5月の雨』です(^-^)