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VSゴーレム

「ガウッ!」


 ゴーレムの相手をしていたミゥが悲鳴を上げる。

 オーガ型は以前よりタフになっていたがそれでもなんとか倒すことは出来た。

 問題はゴーレム2体だ。


「どうした!」

「コイツ硬い、ツメもキバも歯が立たない」


 おいおいミゥは鉄の盾くらいなら引き裂けるんだぞ。

 動きやパワーはそこまででもないが硬さが異常だ。

 さすが白硬輝石製のゴーレムといったところか。


「こんの、【烈波】!」


 渾身の力を込めてオーラの刃をゴーレムに叩き込むが小さな傷がやっと。

 サラとフォルテの魔法も同様だ。


「ホント硬ってぇのな……」

「どうすんのよ! 逃げる?」

「あいつら置いてくわけにもなあ……ま、やれるとこまではやるよ」


 サラが苦笑で撤退を提案するが勿論そんなことは出来ない。

 先程ここはまかせろと言ったばかりなのだ。

 こう言うのの定番は……


「こっちだ!」


 2体のゴーレムが俺を挟むように誘導し、攻撃を間に入った俺が避け続けることでゴーレムの同士討ちを狙う。

 頑丈だというなら同じ材質のものをぶつけ合わせるというのが定番だ。

 動きはそこまで速くないので難しくはないがそれでも当たれば痛いでは済まないため神経を使う。

 しばらく続けていると片方のゴーレムに大きな亀裂が走りトドメとばかりに殴りつけられると3つの塊となって砕け落ち動くことはなかった。

 残る敵は所々破損したゴーレム1体。

 崩れたゴーレムの破片で殴ってもいいが時間が掛かる。

 いい加減先に行ったアキラたちの応援に行ったほうがいいだろう。


「ミゥ合わせろ、こかせる!」

「分かった!」


 言うが早いか俺とミゥはゴーレムの後ろに回りこみ上半身に体当たりを喰わせる。

 打撃は通用しないが2人分の体当たりでゴーレムは壁に叩きつけられたあとうつ伏せに倒れた。


「サラ、フォルテ、起き上がる前に俺に防御強化の魔法を!」

「【ガードコクーン】、どう?」

「【防護】、掛かりました!」


 俺は一度2人のもとへと戻り体制を立て直す。

 声と同時に俺に魔力の膜が2重に張られる。呪文こそ違うが同種の魔法なのだろう。

 2人の魔法で防御力を上げた俺は起き上がろうとするゴーレムの背中に乗り最も深いと思しき傷に穂先を当て、そこへオーラを限界まで集中し爆発させる。


「くたばれ!」




 一瞬、音が消える。




 次の瞬間、爆発したゴーレムの破片が俺を襲う。

 今の一撃に全力を注いだため避けることもできずそれをまともに浴びて吹き飛ばされる。


「大丈夫!?」


 駆け寄ってくる仲間に片手を挙げ無事を知らせる。

 結構な爆発に思えたが仲間達に被害はなく元気そうだ。

 俺も防御魔法のおかげでダメージは最小限に抑えられたが先程の攻撃で気を使い果たしたらしく身体に力が入らない。

 とりあえず回復しないと、そう思いいつものように『レベルアップ』と呟いた。



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