その9 魔法を学ぼうッ
2日目、異世界のとある村にてーー
「ぐ・ぐぅええええええーーーぇぇぇ!!」
ー異世界は朝から騒がしいのらー…。
鶏(?)のような異様な声が朝7時から一斉に鳴き始める。外に出ると馬のような生命体が騒がしく鳴いている。…目覚まし時計百個分ぐらい。…って、うるせーーーーよッ!!
この世界の住民はその声で目を覚ますから、寧ろ有難いらしい…。
朝ボウッと顔を洗いながら、自分が女だった事を鏡を見て思い出す。…可愛いなーっこの顔。転生した後顔がラブリーなのは、男でも地味に嬉しかったりする。まぁ、そんな訳でギルドへ向かうー
「やっほぅー」
此所は本当にほのぼのしてんなッ。まッ、この後ほのぼの一切無しのがち無理状況になるなんて思っても見なかったがなッ!(因みに後日談だ…。)遠くからロイが此方へ向かって来ているっぽい。ーーコレは…口説かれる…。口説かれるぞッ?オイ!!
「シオンちゃんッ、僕が魔法を教えてあげ…」
「結構です」
やっぱり口説きにきたか…。まーロイみたいなクソ薔薇野郎にはバッサリ言う方が効くんだな、これが。俺は女の子にしか教えて貰わん!(君…自己中じゃないですか?)
ほっとけ!女の子沢山出てるんだからラブイベント起こしてくれよ!
(貴方が女の子だッて設定を崩すつもりは一切ありません!)
ケチ!いいじゃねぇかよ!せめてマリーさんと位…(ないですッ!)
○●ただ今作者の妄想入りましたっ、ハイ、スミマセン…。●○
「一応シオンちゃんの魔力調べたいし、取りあえずテストするわぁ~」
いつの間にやらマリーさん登場。今日も大きいお胸で…
「いっくわよ~~」
そうして連れてこられた所が…崖の上デシタ…。
『~~~ぽーにょぽーにょぽにょ魚の子♪青い海から…』
………じゃなくて!!確かに下は青い海ですけど!この崖のした!!じゃなくてッ!!
「はいっ」
「こ…コレは何ですか?…」
「ほうき。」
…ま・ま・まさか、コレでと…飛べと?無理だぁぁぁぁーーーッ!魔法?そんなモン知らねぇよ!ほうきで飛ぶとか無望な事言うんじゃねぇ!!俺は後ろを向いて走った。ガチ全速力で。
しかしーー魔法の力にただの人間の力なんかが勝てる訳が無かったようだ。
●…●…●…●
「逃げるのが悪いよねッ」
「ちゃんと言ってくれたら止めたのにーー。」
後ろで何か言ってるマリーさんと妹、…アルマちゃん(は無言で。)逃げられない様にほうきに跨り鎖で繋がれた俺の両手。可愛い天使に見えた妹も今は悪魔にしか見えません(泣)。神様ッ俺の大事な琴音を返り手ください!!それに純粋に冒険的ストーリーにしてくれれば良かったのに…どっから俺が崖から飛び降りるドキュメンタリーになったんだっっ…
「あーー、カウントいきまーす。10・3・2…」
何!?10から3に飛ぶのかよ!心の準備が…それに、言い方軽いなオイッ!!
「1…いっけぇぇぇ!」
後ろから蹴られ(まさかの荒技に驚くわ!)そのまま綺麗に落下ーーーーー
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ここで主人公が死んでまさかの小説終了か!?
どうなるのかッ!?
それよりも、いつからギャグ思考になったのだ?私!