その15 圧倒的な力(2)
「っていうかさ、全然たいした事なかった~~。強いヤツ居ないの?」
ミージャは暇そうに大きな口であくびする。皆は(特にさっきのでか女子が)かちんと来て、また争いそうな雰囲気。……女子、怖いから。マジで止めて下さい。
「ミージャはさ。う、た………・・・やっぱ何も無い!」
皆がドキっとしたように苦笑いをする。何だ何だ?未だに状況が掴めていないのは、俺とミージャだけのようだ。
それ以外の様子がおかしい。あらかさまに逃げようとしている。
「えっ?何何~?教えろッッ!」
「う・う…ううん!何にも…「アッそうだ!プレゼント持ってきたよ。」
マリアの言葉を遮るように言った。
「「ギクリ」」
何でだろう、皆の心の中が読めたよ?「ギクリ」って聞こえる程デカく、それも一斉にね。
「もしかして、もしかしてだよ?まさか、ナージャ作の〝歌〟だったりしないよね?」
「うん、そのまさか。」
「「ギクリ」」
「んじゃぁー、気合いを入れて……」
「「気合いを入れないで~~~」」
-------1時間後。
「うはぁ、歌った歌った。」
「……」
屍が見える。目の前に。
リアルにあの世が見えそうです。助けてマイケル←((殴)誰やねん。
一人でストレス発散した、屍祭りにしたの張本人は出て行った。
あーこの屍達、どうしよっかな。(自分も同じ状況だろ?)
「貴方達は馬鹿ね。始めから耳栓をすればいいものの。」
----------マリーさんの助言。先に欲しかった