表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

【Part2】

 真っ白な空間から真っ黒な渦のようなものに引きずり込まれたかと思ったら、私達は木漏れ日の差す深い森の中に倒れていた。


 まだボーっとする頭を振り隣を見ると、親友のハルエが、高く生い茂る木々を呆然と見ている。

 私は、大気の流れを手のひらで感じ取り、ここが私達が住んでいた世界とは違うと確信した。




 私の名前は、ナツコ。隣の美人は、親友のハルエ。




 元運動部の私達は、2人共180センチ超えの長身で超筋肉質。この長く太い手足に、四角張って厳つい顎。縦にも横にもデカい冷蔵庫の様な体と超人的な身体能力の私達2人は、いつだって何処でだって人々の目を惹いてしまうの。


 だから、例えここがあの神様とやらが言っていた異世界だとしても、男を落とす程度の事、やろうと思えばチョチョイのチョイ。

 まあ、今までは真面目なハルエに合わせて男遊びなんてしたこと無かったけれど、せっかくあの神様的な人からイケメン食い荒らせる権利とやらをもらったんだし、ここは宝くじが当たったと思って割り切るっ!


 これからはセックスしまくるぞー♡


 でもちょっと心配なのが、私の幼馴染で親友のハルエのこと。

 ハルエは私の隣に立つに相応しい美女で、筋肉美は一言で言い表せない程に見事なうえにボディビルダーも裸足で逃げ出すほどのナイスボディ!しかも、胸も腰もお尻もボンボンボン!まあ、私の方がイイ身体してるけど、そのハルエ本人は美人のくせに謙虚で真面目な優等生ちゃんなの。

 加えて人見知りで引っ込み思案でね。いっつも私の後ろに隠れちゃう。

 だから、ハルエを支えるのは、いつも私の役目。こんな手のかかる親友を守ってきた私って、マジ出来る女よね!


 そんな私達は、花の女子大学卒業と共に上京して大手企業に入社。たまにスポーツをしてはデスクで働く充実したOLライフをおくっているわ。

 そこでも人々の熱い視線を掻っ攫いチヤホヤされてて、ちょっとウンザリする時もあるけれど、それはまぁ才能を持って生まれた天性の人気者だから仕方がないわよね。


 つまり何が言いたいかというと、

 どこに行っても私達2人は、誰もが平伏す超一軍☆モテモテ最強女子ってこと!


「だから何も心配はいらないわ!!!」


「こんな何処かもわからない深い森の中で遭難して、よくそんな事言ってられるわね?!」


 私の腕に縋りつきながら、親友ハルエがブツブツと文句を言う。その小さな瞳からは、ハラハラと流れる綺麗な涙。たかが死んじゃって自称神様から異世界に転移させられたくらいで、このヒロインっぷりだ。


 もう、しょうがないなぁ。私は彼女を落ち着かせるために「大丈夫よ」と声をかけた。

 いつもながら、ハルエは気が小さい。まるで繊細な牛ちゃんみたいね。ま、私の方が闘牛みたいにキレイだけど!


「ハルエ、落ち着いて?終わった事をグダグダ言っても仕方がないの。私達は単に、旅行先のバス横転事故で死んだ後に自称神様からイケメンをナンパしてヤりまくる日々を送れと言われて異世界に転移させられただけ。だからまずは、男漁りから始めればいいのよ。

 ほら、言葉にしたら、分かりやすくて簡単でしょ?」


「し、し、死んだ?!あのバス、横転して、私達死んじゃったの?!」


「何をそんなに怯えているのよ?あ、わかった!ハルエったら、ハジメテなのね!確かにハジメテは心配よね。でも大丈夫!イケメンを見れば大抵身体が勝手に濡れてくれるわ!」


「ねぇ私の話を聞いて?!」


 いつまで経ってもハルエは泣き止まない。困った子、急激な環境の変化についていけないのね。これだから真面目ちゃんは私が守ってあげなきゃ駄目なのよ!


「今日はいろいろあったもんね。この辺で少し休憩しよう。私、火を起こすから、ハルエはそこに座ってて」


 私は、そこら辺に落ちていた木の枝2本を擦り合わせて火を起こした。キャンプファイヤーなんて子供の頃以来ね。火は心を落ち着けてくれるというし、なんだかアロマキャンドルみたいで素敵ね!


「ま………丸太に丸太をぶつけて火を起こした、ですって……?!」


「もう、ハルエったらインドア過ぎ。こんなのアウトドアでは常識よ?それにあんまりカマトトぶると、ゲンコツだからねっ☆」


「………ハイ、ワカリマシタ………」


 私の軽口に、ハルエは小さく苦笑してその場に静かに座った。


 相変わらずの良い子ちゃんね♡







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ