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ボクの異世界黙示録  作者: 遊戯九尾
プロローグ
1/22

焼滅

異世界黙示録シリーズそのⅡ、書き始めました

 最初に、彼女がこの世に生を受けて最初に感じた感覚は生まれる幸せなんかじゃなく、強い衝撃と、流れる血と、全身が炎に包まれて熱く燃やされる感覚だった。


 イタイ


 イタイ


 イタイ


 ただそれだけの感覚を感じた。言葉にもならない産声を上げて、産まれる筈だった"子"は、産まれる前に死んだ。


 次に目を覚ませば、とても美しい夜空が見えた。その景色はとても綺麗で、まだ光をうまく感じられない赤子でも、美しいと感じられるほどだった

 そんな中だった、優しい男の声が聞こえてきた。


『……両親は救えなかった、救えたのは君と、その兄だけだ』


 満天の星の下で、二つの魂は並ぶ。片方は小さな子供の魂と、もう片方は産まれる筈だった赤ん坊の魂。


『……君達はこれから、残酷な運命と戦う事になるだろう、兄妹としても、離れ離れになる筈だ、だが信じて欲しい、君達は必ず、再び巡り会う』


 そう言うと声の主は光の手で2人の魂を包み込み、それぞれに力を与えた。


『この混沌とした世界の未来を…君達に、託す、この狂った世界のその先の運命を、変えてくれ』


 そうして二つの魂は、その場から消え、行くべき場所へと送られた


 ーそして産まれた"ボク"は……大きな都市の薄汚れた裏路地の、小さな孤児院にて産声を上げたー

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