表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/62

かつて自分は天使だった

 かつてレオンはここともかのの世界とも違う世界で天使だった。その背中には黄金の羽が輝いてた。これはどの天使にもない、レオンだけのものだった。

 至高なる天上神に一番最初に作られたが故に黄金の羽を与えられ、全ての天使たちの長となり、時には天上神の代理も務める。それくらいの偉い天使だった。


 レオンがいた世界は神々と天使たちが住まう天界、人間が暮らす人間界、魔族が暮らす魔界の3つの小世界から成っていた。

 その世界での人間たちは裸に近い布だけを身にまとい、獣を追いかけるような原始的な営みをしていた。


 神々はそんな人間たちのことを気にかけることはなく、自分たちは自分たちの営みをしていた。魔族は魔族で魔界で自分たちの営みをして、お互い不可侵だった。それが普通だった。


 だが、ある時、魔族たちが人間界に侵攻したことで、3つの世界を巻き込む大きな戦いへと発展し、人間界は戦場と化し、地獄となった。

 レオンも天使たちを率い、人間界で魔族たちと戦い抜いた。


 最終的に天上神と魔王が直接ぶつかり合い、あまりの強大な力により世界が揺れた。

 それから、世界が、仲間の天使たちがどうなったのかレオンはわからない。

 気づいたら、今の世界にいたからだ。

 この世界から動やったら出られるのか皆目見当がつかない。


 世界を彷徨い、自分のいる世界とは違うことを知った。

 その後、とある貴族の婦人の子どもとして転生した。そちらのほうがある程度の自由が効く衣食住も地位もたやすく手に入り、都合が良かったからだ。


 レオンはいつか元の世界に戻り、戦いがどうなったのか知り、そして、今度こそ魔族を完膚なきまでに叩き潰すことを唯一の目標としている。

 そのために、元の世界に戻るための手がかりをずっと探していた。


 かのはレオンにとっての希望となった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ