表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/28

第二話 裏の企み

こんにちは。今日もよろしくおねがいします〜



「ねえ、パーティーってどうゆうこと?何故私も?なにか知っているのでしょう?ユリア?」

「えっと、忘れてください。なんでもありません。とにかく本当になんでもありません」

 ものすごく慌てた様子で言い訳を初めたユリアは可愛らしかった。で、も、


「ねえなにか知っているのでしょう?教えて!お願い!私もってどういうこと?」

「だから忘れてください!!何でもありません!!」

 こんな会話が繰り返しされた。終わったのは時を見計らってエミリーが

「おふたりとも、そこまでにしてくださいませ。そろそろマダムが来る用意をしなければならないですよ。カトリーナ様」


 流石にエミリーに呼ばれたんじゃ反論できない。」というか、エミリーの有無を言わさない微笑みが怖い!!怒られるのは嫌だからおとなしく従うことにします。降参です。

「わかりましたわ。エミリー。じゃあ、用意を始めましょうか」

「はい!わかりました。皆に伝えてきますわね」



 ちなみに今日の応接間のパーラーメイドはベランカらしい。

「ガンバってね!ベランカ!」

「おつかれ!」

「ええ、失敗しないように頑張るわ。ありがとう!」

 ていって笑ってくれた。ちなみにベランカは超がつくほどの美人。ただ、失敗伝があるのよね。盛大な。それは別の物語。

 まあ、ベランカのお茶は今日も美味しかった。



「ユリアも大変ね」

「やりがいがありますけれどね。じゃあ頑張ってくださいね」

「ええ」



 

 クラントゥルフィーのマダムが早々に来て、やはりもみくちゃにされて、

「どんなデザインがいいですか?」

 と聞かれたので、

「落ち着いた色の、シンプルなデザインで」

と答えたら、

「もっと可愛らしいデザインにしましょうね。カトリーナ様は

可愛らしいので」

と言われてしまいました。

 こうなったら、私だけが目立たないように

「ユリアもつくりましょう」


これでどうですか。・・・お姉さまが一番目立つでしょうけれど。


「お嬢様!!!??」


 ユリアの絶叫は聞かなかった事にして。




 マダムが帰った後、再び。



「ユリア、ベレーナお姉さままともかく、()もってどういうこと?」


 ユリアから縁談、お見合いパーティの話を聞かされ聞きただしました。

 私に問い詰められたユリアは慌てた顔で、


「わっ、忘れてください。ごめんなさい。旦那様から直前まで伏せておくようにって言われていたのに!・・・。どうしましょう。ああ、言ってしまいましたわ。ごめんなさい」


最後の方は本当に泣きながら言ってましたから、これじゃあ怒れないのよね。・・・ユリアには。絶対にこれはお父様がやったことに違いないと思うのよね。あと、セロシアお兄様あたりも絡んでいるかしら。こうなったら、セロシアお兄様を拷問、コホン、聞きただしておかないとね。クスクス。

 そう笑ってたらユリアが、

「なにを変な顔して笑っているのですか?」

って怪訝そうな顔されてしまったけれど。


 こうなったらお兄様が帰ってきたら捕まえるべく、エントランスに行きましょう。

「お嬢さま!!!」

 今度は怒った顔をして言うユリア。

 あっ、私、声にだして言っていたかしら。

 



「どうして、私に、隠して、きめていたのですか?言ってくだされば良かったのではないでしょうか?」

 低めの声でゆっくりと言いました。


 只今、帰ってきたお兄様を捕まえて問い詰め中です。


「いや、それは、カトリーナは言ったら逃げるだろう。まあベレーナは結婚する気がないらしいしな、カトリーナもお年頃だろう。ベレーナが駄目でもカトリーナがいるしな、パーティだったらカトリーナも出なければならないからな」

 そう言ってお兄様は笑ってます。お兄様はどんなことも冷静なんですよね。本当にむかつきます!

 私がほっぺを膨らましてすねていると、

「でも、そうしているならまだ子供だな〜。今回の件に関してはラファエルが、うるさかったからな〜」

と言われました。

 ラファエル様はお兄様と幼馴染。私も小さい頃は可愛がってもらいました。ああ、結構の美男子です。・・・顔だけは。

「ラファエル様が?」

 一応聞いてみると、

「いやなんでもない」

 少し目をそらされました。

 これは絶対に()()隠し事をしてますね。そう言おうとしたのですが、

「あの、旦那様がお待ちしております。晩餐のご用意ができていますのでメインダイニングにお越しくださいませ」

と侍女に呼ばれました。これは絶対にタイミングを見計らっていましたね。




 メインダイニングでは、言っていたとおりお父様と以下兄弟、カテールお兄様、ベレーナお姉様、クロードとルーナとクレア、スカーレットが待っていました。


「遅れてごめんなさい。お父様」

 そう睨んで言いましたよ。勿論、()()()をね。


「すみません。カトリーナに捕まられていたもので」

ってお兄様が言ったから、勿論お兄様のことも睨みましたよ。

「はいはい。そう怒らない」

また言うんです。むかつきます。


晩餐が運ばれてきて食べながら、

「お父様、聞きましたよ。パーティーのこと」

と言いました。

 お父様に言ったのに、スカーレットが

「パーティー?またあるの?わたし、おねえさまのどれすみたい!」

って言ったもんで。

「ハハハ。カトリーナのドレス姿は綺麗だからな」

お父様がそう言返してました。スカーレットに。話逸らしましたよね。絶対。

 そう思っていても話は続いてまして。

「うん!おねえさまのどれすはきれいです」

「お母さんに似ているからな」

ってこんなことまで言っています。

「フフフ。キャサリン様はきれいだったものね。カトリーナさんも綺麗でしょう」


 ソフィア様が言いました。

 余計なお世話なんってば!


 ソフィア様は後妻、私達の義理のお義母様です。なんせ公爵家というものは、奥様がいないとやってけないもんなんですよ。お義母様はいい人です。おおらかで。けれど、パーティーはお義母様が絡んでいるのでしょうね。


 お父様が、新しいお母様を連れてきたのはお母様が亡くなってから。あのときは驚きましたよ〜。思えば10歳にして人生悟ってしまったのよね。男の人なんてそんなもんだって。(遠い目)


 晩餐の終わった後は、サロンの一角で妹弟と遊んでました。なんせ、小さい子は可愛い!本当に癒やされるのよね。

 少しすると、スカーレットがウトウトしてきました。もう寝る時間ですものね。スカーレットを部屋に抱っこして連れてきました。

 ベットに丸くなっているスカーレットは可愛いもので。

「おやすみなさい。スカーレット。大好きだよ」

そう言ってしばらく横にいました。

 ああ、この言葉を寝る前に言うのはお母さまの習慣でした。

 

 寝たのを確認して、侍女のアリアに引き継ぎました。

「お休みなさい。アリア」

「お休みなさいませ。お嬢様」

 そうして私はスカーレットの部屋を後にしました。



 再びサロン。カトリーナは帰ってきておらず。

 家族がワーワー言い合っている。


 こちらは公爵アルフレッドとベレーナが言い合っている。怒鳴りあっている?


「お父様。結婚なんてしませんよ。私には心に決めた方なんていませんよ」

「だから作るんだろう。早く身を固めろ!」

「嫌です。絶対に心を決めませんわ」


 カテール、セロシア。深妙な顔をして話している。

「またやっている」

「うるさいな。・・・カトリーナもな」



 クロード、ルーナ、クレア。

「ベレーナお姉様、今日もうるさい」

「「うん!」」

「カトリーナお姉さま、可愛そうです」

「「うん、うん!!」」

「お兄さまたち、怖い」

「「うん!本当に」」

「「「お母さま。止めてください」」」

 天を見上げて。



 ソフィア(お義母様)

「フフフ。青春ね」





 サロンに戻ると、

「もう寝る時間だぞ」

と言ったお父様の声が聞こえてきました。

 もうそんな時間ですか。

「「「「「「おやすみなさい~」」」」」」

「「「「おやすみなさいませ〜」」」」

 兄弟とハグしてから自分の部屋に戻ります。



 布団にダイブして、(良家のお嬢様はこんなことしません。)

「あ〜疲れた」

と言ったら、

「クスクス」

ユリアに笑われてしまいました。


 湯浴みをして


「おやすみユリア」

「おやすみなさい〜」


「おやすみなさいませ。お嬢さま」


 そういって寝ました。

 


 



どうもありがとうございました〜



もう少しかければよかったです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ