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D-Virus  作者: アラサー・クリスティー
1/1

銃は身を助ける

「・・・す。・・・ます。

・・・ございます。おはようございます!

~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます!」


「あーー!、うるせぇ!さっさと止まれ!」


宮田はベッドの目覚まし時計に手を伸ばした。

チチッと音が止まる。


「って、もう朝じゃん。この目覚まし時計。女性の声で鳴るから

ついつい心が躍って起きちゃうんだよな。」


ふと時間を見ると午前8時だった。


「飯でも食おうか。今日学校休みだし。(・д・)チッ、彼女が居れば

ベッドでイチャイチャできたのによぉ。しかも、アシマがいないというね。

( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、何時ものことさ、いつものことさ。」


得意の独り言をぺらぺらと並べながら、彼はテーブル前の椅子に座り

目の前にあった固いパンであるバケットにかぶりついた。


「ん~。固いけど美味いね。やっぱ。」


またも独り言を言いながら、テレビを見ようとリモコンを向けた。

画面は砂嵐でざらざらと音を立てている。


「おいおい、どうしたんだよ。今日は休みだぞ、僕の自由時間だぞ。」


テレビに向かってしょうもない愚痴を並べる宮田。そのときふと画面が映る。

彼は少なからず戦慄を覚えた。なぜ彼が戦慄を覚えたのか?

何故なら、画面が赤く映っているからだ。やけに生々しい。

リアルな血がかかったみたいに画面が赤いのだ。にも拘わらず

キャスターは淡々と原稿を読み上げていく。


「ん?、何だ?、OutBreak?、えっと…、大流行という意味だっけ?

おいおい、何が流行しているんだ!?しかもD-Virusって何だよ!?

初めて聞いたぞ!!」


またしても怒る宮田。彼は苛立つと目の前のことを忘れる時があるのだ。

テーブルのお皿には食べかけのパンが置かれている。


その時、


「ピンポーン」


とチャイムが鳴った。

誰か訪ねてきたのだと思い、


「ハイ、いま行くよ!」


と言いながら玄関へ向かおうとする。


「ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン」


何度も何度もチャイムが鳴らされた。

彼の脳裏にテレビ画面が頭をよぎり彼は思わず鳥肌を立てた。


もしかしたら、アシマが急いで帰ってきたのかもしれないと思い、

ドアを開けようとした。だが、彼は不気味な雰囲気に飲まれてしまった。

何故ならすりガラスの窓から見える訪問者の影に全く変化がなかったからである。

急いでいるなら、少なからず相手はそわそわしているはずである。

シルエットが動いていてもおかしくはないはずだ。どう見ても不自然だ。

宮田は恐怖を感じ、急いで自分の部屋に戻りAK47のエアガンを手に取った。

BB弾入りのマガジンを持っていくことも忘れなかった。

そして、キッチンで料理用のナイフを数本手に取りタオルで包んだ。

物置部屋からハンマーとレンチを取り出して、レジ袋に包んだ。

一本の包丁を手に取って再び玄関に向かった。


チャイムは絶え間なくならされ続ける。

彼は押し寄せる恐怖を押し切りドアを開けた。


To Be Continued…(続く)

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