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助手席  作者: 狸
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突然

チャイムがなりパソコンの前へ座る。

問題が複数でる中答えだと思うものを制限時間内にクリックして次の問題へ


今日この時間模擬テストを受けているのは私1人だけだったのだろう。

マウスのクリック音だけが静かな空間で響いていた。


結果はすぐには出ずに受付から呼ばれるのを待つ。

あんな少しの復習で合格できるともはじめから思っていなかった。


「橋元さーん。」


そう呼ばれ向かうと受付には男性がいた。


「じゃあ結果ですね〜。おめでとうございます。合格でした。この結果に安心して仮学科試験落とさないようにしっかり復習してくださいね。」


「あ。はい。ありがとうございます。」


内心ほんの少しだけ嬉しかった。

あれだけ保険をかけていたのは合格するなんて思ってもいなかったからだ。

真面目に授業を受けていればそれなりに内容は頭に残るものなんだなと感心していると


「おっ。はしもっちゃ〜んなになに?模擬テスト?」


そう陽気な声がし後ろを振り向くと

突然現れては嵐のように過ぎ去っていくあの人だった。


「あ。そうなんですよ〜。」


「久しぶりだね〜顔見るの。どう?順調??」


「それが絵に描いたような落ちこぼれ道まっしぐらなんですよ。」


「え?でも模擬は一発で合格でしょ?」


「覚えるのは得意なんですよ。実践がね。」


「考えすぎだってwなんとなく運転しときゃいいんだよ最初のうちは。失敗しても教習所内ならたかが知れてるんだし。それかなんだ?杉本さんがよっぽど信用できないとか?」


「それは!全くないです。すっごく優しくしてくれますし逆にこんなできない奴が担当だなんて申し訳なくて。」


「大丈夫大丈夫。はじめからすいす〜いなんて運転できる方が怖いしちょっとぐらい手のかかる子の方が可愛かったりするもんだからね。」


そういうと彼は


「やばっ。遅れるwじゃね!おめでと本番頑張って。」


と慌てた様子で小さく手を振りながら駆けていった。

あけましておめでとうございます。2019年も頑張っていきますので今年もよろしくお願いします!!

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