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助手席  作者: 狸
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赤のミニバッグ

どうせ特に何かするわけでもなく、ただ分からないことだったりを相談したりするだけなのだからそこまで格好も気にしなくていいだろう。


重たい足取りで寝室へ向かう。クローゼット開けると中は真っ黒だった。


あぁ。改めて見ると黒い服ばっかりだ。

ちょうど秋の季節に移り変わるこの時期に真っ黒な服に真っ黒な長い髪は側から見ると重たく見えてしまうのではないか。

そこまで服にこだわりはないもののある程度見た目と周りの目は気になる。


どうせバイトもしていないし学生の今、せっかくなら派手な色にしてみても良いかもと鏡に映る自分を見て思った。

今の私は自由なのだから。


薄手の黒いニットを手に取りジーンズを履く。色味がないのだからせめてバッグはと赤のミニバッグ。

最低限必要なものだけをバッグに入れヒールを履く。


路上に出るとコツコツとヒールの音がする。

一定のリズムで鳴るその音は久々な気がしたとともに心地がよかった。


以前に友人から教えてもらったバス停を探し時刻表をみる。

あと10分だ。椅子に座って待っていよう。

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