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助手席  作者: 狸
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寒がり

「恥ずかしいのよ顔出すの。」


「え。そんな理由ですか?」


「うそうそ寒がりだからよくつけるの。それに喉もすぐやられちゃうしねw体調が絶好調!て時はしてないよ。」


彼の目元はニコニコしていた。でもそれが本当なのかはよく分からなかった。


その後運転席に乗り換え彼の指示通り右左折周回をこれでもかというほどさせられた。


「う〜ん。やっぱりできてるんだよね。」


そう独り言の様に呟いていた。

技能の時間が終わり再び助手席に乗ると


「やっぱりできてた。でも申し訳ないんだけど授業が押しちゃってて1コマに出来ることが限られてるからこのままだと技能を多く取らなきゃいけない可能性があることは覚えておいてね。」


「はい。」


右左折ふらつきを確認するのに1時限を使ってしまったために時間内にやるべき事ができず実質補習扱いになるという事だろう。失敗してもしなくても補習になるかもしれないなら気楽にやるか。

とどこかで諦めにも似た感情が現れた。


「今度はいつ来れる?」


「基本いつでも空いてますよ。」


「じゃあ明日かな?」


「そうですね〜。」


「じゃあ帰りに予約機で確認してみてね。僕も空いてる時間があるか後で見てみるから。」


「わかりました。」


「じゃあ気をつけて。」


そう言って彼は足早に教員室へと帰っていった。

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