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助手席  作者: 狸
23/64

位置

「そうですね〜。何がって訳じゃなくただ漠然と怖いって感じですね。」


「だよね〜。やっぱりまだ怖いかぁ。隣で見てるとね怖いのかな〜って思って。他の教官に何か言われたとかじゃない?」


「真っ直ぐ遠くの方を見てとかですかね。」


「そうだね、自分の走ってる位置が気になるみたいで車線からはみ出さないようにしなきゃ!とかって思うとついついすぐ視線が下に行っちゃうんだよね。」


「ですね。。。」


「遠くを見ても大丈夫だから。案外遠くを見てる方が今はみ出してる!とか分かるもんだよ。騙されたと思ってちょっと頑張ってみて。」


「はい。」


確かに自分がちゃんと車線からはみ出さずに真っ直ぐ走れているかを気にしすぎて視線が下に下がることが多々あった。遠くを見ていても、もしかしてと思うたびに視線が下にいってしまう。

彼の優しい口調もあってか今回は車の位置よりも視線を気にしようと思えた。


また外周をぐるぐると回っているとまた


「そこに車止めよっか。」


と言われ今度は広いスペースがあるところに停車した。


「うん。やっぱり。気にしないで遠くを見てる方がふらつきは無くなったね。」


「え。」


「自分ではあんまり分からなかったかもしれないけどw大丈夫だって案外できるもんだから。それにただ漠然とでも怖いって思ってるってことはちゃんと車がどれほど危ないものになってしまうかってことを考えられてる証拠だからね。運転する人によっては凶器になり得るって頭があるだけ偉いと僕は思うよ。」


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