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助手席  作者: 狸
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見かけによらず

技能の時は初めに所定の位置まで教官が運転する。そこから生徒に変わり運転し、授業が終わると駐車場までまた教官が運転するという流れだった。

生徒が助手席に座ってる間は無言の時もあれば、少しだけ話をする時もあった。

見た目からべらべら話しかけられそうにもなく黙っていると


「ちょっと待ってね。横の車先に行かすから。」


「はい。」


「資料見るね〜。」


そう言って私が今学科や技能がどれだけ進んでいるかが書かれた資料を手に取り


「あれ、学科もう全部終わってるんだね。優秀優秀。技能が結構まだって感じだね。」


「そうですね。」


「みんな学科残して技能終わらせるんだけど珍しいね。」


「ちょっとまだ車に乗るのが怖くて。」


ここまで話して思ったのは厳つい見た目に反して物腰が柔らかく声が優しかったことだ。


少しすると


「じゃあ橋元さんの運転見てみようかな。」


「プレッシャーかけるのやめてください。」


「大丈夫大丈夫。いざという時に俺らがいるんだから。」


そう言い車を止めると彼は車を降り


「さぁ、どうぞ。」


と微笑んだ。


促されるまま私は運転席のドアを開けた。


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